内閣府は17日、2015年4~6月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整済)速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.4%減、年率換算1.6%減となり、3期ぶりのマイナス成長となった。消費と輸出の低迷が響いた。
消費は4期ぶり、輸出は6期ぶりマイナス
景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期から横ばいの0.0%増、年率換算0.1%増と、3期連続のプラスとなった。
項目別(前期比)に見ると、民間最終消費支出(個人消費)は実質0.8%減、名目0.5%減と、実質では4期ぶりのマイナス。このうち家計最終消費支出は実質0.8%減、名目0.5%減と、同じく実質では4期ぶりのマイナスとなった。
民間住宅は実質1.9%増、名目1.8%増と、実質では2期連続のプラス。民間企業設備(設備投資)は実質0.1%減、名目0.2%増と、実質では3期ぶりのマイナスとなった。
公的固定資本形成(公共投資)は実質2.6%増、名目2.8%増と、実質では2期ぶりのプラス。輸出は実質4.4%減、名目3.3%減と、実質では6期ぶりのマイナスとなった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比1.6%増。輸入品目の動きを除いた国内需要デフレーターは同0.1%増となった。