肩こりというと、当然のように肩をもむ人が多いのですが、実は "肩ではない部分" も肩こり解消の重要なカギを握っているケースも少なくありません。ここで紹介するのは小円筋と大円筋の筋肉・筋膜をほぐし、肩甲骨の外側をゆるめていくメソッド。経絡整体師の朝井麗華先生にほぐしの方法とポイントを教えてもらいました。

脇の下をしっかりつかんで "深部" をほぐす

小円筋や大円筋はいわゆる脇の筋肉。猫背になって肩が落ちるようになると、それにつられてこれらの筋肉も引っ張られてしまいます。これを支えようとして筋肉が緊張するため、特に小円筋は常に "お疲れモード" になっています。

これをほぐす方法は以下の通り。

まず脇の下の真ん中に親指を垂直にグサッと差し込みます。

脇の厚みをつぶすイメージで、しっかり親指を4本の指で圧をかけてはさむ。つかむ際の手の形はこのような感じ。

4本の指を背中に沿わせるように、脇の下をつかむようにしてはさみます。

この状態を30秒ほどキープし、いったんゆるめます。

続いて、先ほどの場所から位置を少し下に移動させて脇の下をはさみ、30秒ほどこの状態をキープし、ゆるめます。

この手順を3カ所で行い、肩こりの状態に合わせて反対側の脇の下でも行いましょう。

自分でできる肩こり解消法 - おっぱい番長の筋膜ゆるめ (小円筋&大円筋)

本稿で紹介した筋膜ゆるめは、朝井先生の著書「おっぱい番長・朝井式 筋膜ゆるめ あきらめていたコリがスッキリ! (シュシュアリスブックス)」(KADOKAWA刊) で詳しく解説されています。

朝井先生の「筋膜ゆるめ」は、これまでのマッサージと異なり、もみほぐすわけではありません。その名の通り筋膜をゆるめるメソッドであり、即効性が期待できるほか、自分でいつでもできるメリットがあります。もちろん、症状が改善されるまで毎日行った方がいいでしょう。

筋膜をつかむと「痛い」と感じることがありますが、これは筋肉・筋膜が固まっているから。ゆるんでいたら痛くはなりません。痛さを感じなくなるまで続けるのがこのメソッドのポイントです。

なお、指を強く押しつける動作が必要ですので、ネイルを付けている人や爪が長い人は注意が必要です。

教えてくれたのは……

朝井麗華さん

経絡整体師。美しく健康になるサロン『気・Reika』主宰。臨床検査業界を経て、夫の闘病をきっかけに東洋医学や本当の健康を追求し始める。卓越した技術と理論が口コミで広がり、日本一予約がとれないサロンとして人気に。タレントやモデル、美容関係者などに施術を行う傍ら、テレビや雑誌などメディアでも活躍している。


本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。