コーレルは14日、デジタルペインティングソフト「Painter」シリーズの最新作「Corel Painter 2016」を発表した。ダウンロード版は同日から、パッケージ版は9月18日から発売する。ダウンロード通常版「Painter 2016」の価格は49,800円(税別)。
Painterはペイント系の用途に重きをおいたグラフィックソフト。対応OSは、Windows 7 / 8.1 / 10(いずれも64bit)、Mac OS X 10.9 / 10.10(最新アップデート適用)。2015年8月に発売された「Corel Painter 2015」から1年ぶりの新バージョンとなった。Painter 2016で追加・強化された機能は以下の通り。
ダイナミックスペックル
物理学に基づいて描いた線が変化する「粒子ブラシ」に、筆圧や描く速度に応じて、ブラシ粒子の数やサイズを変化させる「ダイナミックスペックル」機能が追加された。
スペシャルメディアブラシとオーディオ表現
「スペシャルメディアブラシ」は、水彩、リキッドインク、インパストといったブラシと粒子ブラシを組み合わせて、両方の性質を持ったブラシで描画できる機能。「オーディオ表現」機能は、マイクやオーディオなどの音源に合わせて、ブラシの太さや色、濃さを変化させる。
Welcome画面
起動直後に表示される「Welcome画面」のデザインが一新。Welcome画面から、新規イメージや既存のイメージの展開、オンラインチュートリアル、他のユーザーが描いたオンラインギャラリーを閲覧できる。また、Welcome画面から、別売りのブラシパックの購入も可能になった。
Adobe Photoshopブラシのインポート
Adobe Photoshopで作ったブラシ(ABRファイル)をPainterにインポートできる機能も追加された。インポートしたブラシをカスタマイズして、オリジナルブラシを作成することもできる。
ビジュアルツールヒントとブラシヒント
ブラシを選択した際に、ブラシの特徴などを表示するヒントウィンドウを追加。さらに「ビジュアルツールヒント」では、ブラシ設定を変更した場合の効果を図解で解説する。
カスタムツールボックス
カスタムパレット(ブラシやテクスチャなどを登録したボックス)を「Painterカスタムツールボックス(BOX)」ファイルとして保存し、カスタムパレットごと他のユーザーと共有できるようになった。
用紙およびフローマップの回転
用紙テクスチャやフローマップの回転角度を調整できるようになった。用紙テクスチャーを生かした表現が可能なる。
ブレンド 2.0
ブレンドブラシが新しくなり、濃色のキャンパス上で、レイヤーに描くと白いフリンジが出る現象を改良した。
価格詳細
ダウンロード版は4種類あり、通常版が49,800円、アカデミック版が24,800円、アップグレード版が24,800円、Painter 2015からのアップグレード版は9月13日までの期間限定で12,778円(いずれも税別)。
パッケージ版は4種類あり、通常版が59,800円、アカデミック版が24,800円、アップグレード版が29,800円、各種ペイントソフトを持っているユーザー向けの特別優待版が49,800円(いずれも税別)。特別優待版の対象となるソフトは、Adobe Photoshop、Adobe Photoshop Elements、水彩、illustStudio、ComicStudio、CLIP STUDIO PAINT、ペイントツールSAI、Coral Painter 6以前、Coral Painter Essentialsシリーズ(パーソナル版を含む)、Corel Painter Classic、その他のCorel製品。