iOS 7で登場した「Appのバックグラウンド更新」は、他のアプリが動作しているときに表示されずに動作することを許可する。この機能に対応したアプリは、起動したあと他のアプリに切り替えても通信や位置情報を確認し続けることができるため、すばやい応答を求められるメッセージングアプリ、走行経路を測定し続けるラン・ロガーアプリなどに活用されている。

バックグラウンド動作に対応しないアプリも、閉じられるか他のアプリに制御が移るかでバックグラウンドに回ると、メモリ空間に余裕があるかぎり最長10分間は動作し続けることができる。しかし、それ以降はシステムに強制停止されてしまうため、外部からの通知を受けるとなんらかのアクションを起こすアプリ、前面に表示されていないときでも通信を行うアプリは、バックグラウンド動作に対応しているほうが好都合なのだ。

しかし、見えないところで動作し続けるという性質ゆえに、バックグラウンド動作非対応のアプリと比べバッテリー消費量は増える傾向がある。アプリの利便性を低下させない範囲であれば、バックグラウンド動作させないほうがバッテリーの節約となり、ひいてはiPhoneの使い勝手の向上にもつながる。

最近インストールしたアプリの電力消費が激しい、起動していないにもかかわらずバッテリーの減りが激しい、そしてそのアプリがバックグラウンド動作に対応しているという場合、通知など利便性の部分を差し引いてもバッテリーのもちを重視するのであれば、バックグラウンド動作を禁止してみよう。わずかかもしれないが、バッテリーの持久力が改善されるはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 まずはバックグラウンド処理に対応したアプリを調べるため、『設定』→「使用状況」→「バッテリーの使用状況」の順に画面を開く

2 バックグラウンド処理が可能で許可されているアプリは、アプリ名下部に「バックグラウンド処理」と記載されている

3 『設定』→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」の順に画面を開き、バックグラウンド処理を止めるアプリを決定する(スイッチを緑→白)

(提供:iPad iPhone Wire)