日本銀行は12日、2015年7月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、企業物価指数は前年同月比3.0%下落の103.4となり、4カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月より0.6ポイント拡大し、2009年12月(3.8%下落)以来、5年7カ月ぶりの大きさとなった。前月比も0.2%下落した。

石油・石炭製品など大幅下落

消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は、前年同月比2.9%下落の100.6と、9カ月連続のマイナス。前月比も0.2%下落し、2カ月連続のマイナスとなった。

企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数の推移(出典:日本銀行Webサイト)

国内企業物価指数を業種別に見ると、全23業種中、11業種で上昇、12業種で下落。下落したのは、石油・石炭製品が前年同月比22.8%下落、スクラップ類が同19.0%下落、化学製品が同7.2%下落などとなった。

輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.6%下落、前年同月比4.9%下落の93.2、円ベースでは前月比1.1%下落、前年同月比5.7%上昇の114.0。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比1.0%下落、前年同月比18.2%下落の92.0、円ベースでは前月比1.5%下落、前年同月比7.1%下落の116.9となった。