総務省は11日、2015年4~6月期の労働力調査(速報)の結果を発表した。それによると、非正規の職員・従業員は前年同期比31万人増の1,953万人となり、10期連続で増加した。
非正規雇用者の割合は2期ぶり上昇
役員を除く雇用者は同41万人増の5,267万人。正規の職員・従業員は同11万人増の3,314万人と、2期連続で増加した。また、役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は同0.3ポイント増の37.1%と、2期ぶりに上昇した。
非正規の職員・従業員について、現職の雇用形態についた主な理由を見ると、男性で最も多かったのは「正規の職員・従業員の仕事がないから」で同6万人減の157万人。一方、女性は「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も多く同26万人増の353万人となった。
完全失業者は同20万人減の227万人。このうち失業期間が「3カ月未満」は同2万人増の84万人となった。また、「3カ月以上」は同22万人減の136万人で、うち「1年以上」の長期失業者は同20万人減の74万人と、17期連続で減少した。
非労働力人口は同2万人増の4,448万人。このうち就業希望者は同23万人増の434万人、就業非希望者は同29万人減の3,929万人となった。なお、就業非希望者のうち「65歳以上」は同37万人増の2,562万人となった。