お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、11日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『今夜くらべてみました』(毎週火曜23:59~24:54)にゲスト出演し、芥川賞受賞後の変化について語った。
小説『火花』で芥川賞を受賞した又吉。累計発行部数は200万部を突破し、全文が掲載された月刊『文藝春秋』が100万部を超えるなど、その勢いは増す一方だ。バラエティ番組にも引っ張りだこで、同番組では「夏なのにお外が嫌いな男SP」の一人としてゲスト出演した。
冒頭、MCのフットボールアワー・後藤輝基は、最近ではおなじみとなった"又吉先生"いじり。又吉は「いえいえ」と照れくさそうにしながら、受賞後の変化を聞かれると、「直後は街を歩いていても『おめでとう』と言われすぎて、お祝い慣れしてしまってコンビニで『いらっしゃいませ』と言われると『ありがとうございます』と言ってしまって」とエピソードを披露し、笑いを誘う。
番組のロケ企画では街の書店に足を運び、店員に売れ行きを調査した。そこで『火花』購入者の一人にサインをすると、次々とサインを求められてあっという間に長蛇の列ができてしまう人気ぶり。この即席サイン会によってその書店の在庫は完売し、世間の反応を肌で感じた又吉は「うれしかったです」とうれしそうだった。
後藤から「次回作と言われたりするでしょ」と探りを入れられると、「言われますね」と認め、「予定はだいたい決まってるの?」には「いえ」と返答。「『火花』がこんなに反響が大きくなると思ってなかったので、ビビりすぎて何も思いつかないです」と弱音を吐いて再びスタジオの笑いをとった。
そんな又吉の最近の悩みは、「不摂生で太ってきた」こと。高校時代の「50メートル6秒台」で走れる体を適正体重の基準と考え、番組ロケで実際に走ってみたところ「9秒93」。その結果を聞き、又吉は「嘘やん…」とがくぜんとしていた。