ソフトブレーン・フィールドは、30代~40代の主婦を中心とする既婚女性を対象に「既婚女性の働き方」についてのアンケート調査を実施した。調査は7月14日~20日にかけて行い、830名から有効回答を得た。
「仕事選びで重視すること」 - 1位は家庭との両立
女性の活躍促進という風潮について尋ねたところ、「かなり満足」が2.8%、「やや満足」が41.8%、「やや不満」が46.0%、「かなり不満」が9.4%で、不満の方が上回った。
具体的な不満点を聞くと「働きたくても保育園が決まらず働けない」「子供が病気になったら自分も休まなければならず、無理に外で働いても周りの迷惑になってしまう」など、家庭と外で働くことの両立が難しいといった意見が寄せられた。
どのような働き方を望んでいるか尋ねると「自分で仕事を調整 できる個人事業主」が50.4%、「パートタイムで働くアルバイト」が16.5%、「フルタイムで働く正社員」が11.6%、「派遣社員・契約社員」が11.4%、「専業主婦」(3.6%)、「キャリアを積んで管理職」(1.8%)だった。
既婚女性の2人に1人が望む個人事業主としての働き方だが、その中身は「業務委託で行う覆面調査、ミステリーショッパーなど」「スキルを活かしたフリーランス」「文字入力などの仕事をインターネットで納品するクラウドソーシング」「自宅で料理やピアノ教室」など、雇用スタイルにとらわれない働き方が多様化している様子がうかがえる。
女性の働き方に関する既婚女性の具体的な意見を聞くと、「家事に手を抜きたくないので、フルタイムでの仕事は適さないと考えている」「空いた時間に短時間での仕事が出来るというのは、専業主婦としてありがたい」など、フルタイムで働くよりは時間に融通のきくスタイルで働きたいというコメントが多かった。
現在何らかの形で働いている759名を対象に「仕事を選ぶ上で最も重視していること」を聞いたところ、「家庭への影響」(45.5%)が最も多かった。次いで「働く時間や休みが調整可能」(20.2%)、「仕事内容」(20.2%)となっている。
子どもの年齢別に分析すると、10歳未満では「家庭への影響」が54.0%、「働く時間や休みが調整可能」が24.2%と全体の傾向よりも高かった。一方、仕事内容を重視する比率は10歳未満では9.3%、10歳~18歳未満では16.0%、19歳以上では21.5%と子どもの年齢が上がるに連れて高まる傾向が見られた。
今後の仕事意向は「今のまま」が6割
今後の仕事意向について尋ねると、58.4%が「今の働き方を継続したい」がと回答した。「今の働き方を変えたい」(29.0%)、「今は仕事をしていないが、今後働きたい」(10.5%)など、働き方を変えていきたいという意向は約4割だった。
「今の働き方を変えたい」「今は仕事をしていないが、今後働きたい」と回答した328名を対象に、どのような働き方をしたいか質問したところ、「自分で仕事を調整できる個人事業主」が59.5%を占めた。働き方(専業主婦を含む)を変えたい既婚女性の約6割は、空いた時間やスキルを活かして働ける個人事業主スタイルを望んでいるようだ。