富士フイルムは8月11日、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T10」の最新ファームウェアを公開した。バージョンは1.01。今回発表されたファームウェアでは、特定条件下でのAF速度向上や、操作性の向上を図った。

FUJIFILM X-T10(左からブラック、シルバー)

XF90mmF2 R LM WR」を使用し、「オートフォーカス設定」で「顔キレイナビ」と「瞳AF」をオンにした場合のAF速度を向上させたほか、ファンクション(Fn1)ボタンの操作性も改善。これまで、Fn1ボタンを長押しすると設定変更メニューを長押しすると設定変更メニューが表示されるようになっていたが、最新ファームウェアではFn1ボタンに割り当てられた動作を確実に行えるよう、Fn1ボタンを長押ししても設定変更メニューを表示しないようになっている。

また、カメラで撮影したJPEG画像(カメラ内でRAW現像したJPEG画像も含む)と、「RAW FILE CONVERTER EX2.0」などのRAW現像ソフトで現像したJPEG画像の画角差について、RAW現像ソフトで現像したJPEG画像と同じ画角になるよう変更した。これによって、RAW現像ソフトで現像したJPEG画像よりも、カメラで撮影したJPEG画像のほうがわずかに画角が狭く写る問題を解消。

なお、この画角差は「XC16-50mmF3.5-5.6 OIS」「XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II」「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」「XF10-24mmF4 R OIS」「XF16-55mmF2.8 R LM WR」「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」「XF18mmF2 R」「XF27mmF2.8」を使用している場合のみ起こる。ズームレンズについては広角側でのみ発生するという。

そのほか、Windows 10搭載のパソコンとX-T10をUSB接続した際、カメラ内の画像をパソコンに転送できない現象を改善した。