KADOKAWAは7日、RPG作成ソフト「RPGツクールMV」を2015年末の発売に向けて開発中であることを発表した。今回から、スマートフォンのネイティブアプリも開発可能になる。開発環境として、これまではWindows版のみだったが、シリーズ初となるMac版も同時発売する予定。

RPGツクールMV

「RPGツクール」シリーズは、プログラミングなどの知識が無くてもオリジナルRPGを作成できるソフト。あらかじめ用意されたグラフィックや音楽データなどを組み合わせて、気軽にゲームを作れる。自作のグラフィックや音楽を使うことも可能だ。

今回のRPGツクールMVで作成したゲームは、Windows搭載PCやMacに加えて、AndroidやiOS搭載デバイスでもプレイできるマルチデバイス対応になった。また、各種Webブラウザ上でゲームを動作させる、HTML5形式での出力もサポート。

戦闘のグラフィックは、前作までは「フロントビュー」のみだったが、今回から「サイドビュー」も選択可能となる。

フロントビュー表示

サイドビュー表示

また、前作までは、上層タイルで重ねた透明部分がそのまま表示されていたが、最新版ではプログラムで上下を自動的に切り替え、3層構造の表示が可能となった、

前作までは、木の透明部分がそのまま表示されていた

今回、3層構造に対応し、木が重なった部分もきちんと表示される

ゲームの操作面では、スマートフォンやタブレットのプレイ用にタッチ操作に対応。例えばパーティを移動させたい場合は、画面上で目的地をタッチすると移動できる。もちろん、従来通りのマウスやキーボード、ゲームパッドでの操作も可能だ。

従来通り、デフォルトでマウス操作に対応

スマートフォンなどはタッチ操作も行える

スキル、アイテム、武器、防具、敵キャラ、敵グループなどのデータベース項目の最大数も999個から、2000個に倍増した。ゲーム画面の解像度も前作の544×416ドットから816×624ドットになり、高解像化している。キャラクターサイズも32×32ドットから、48×48ドットと、よりキャラクターを細かく描くことができる。

前作である「VX Ace」のプレイ画面

今回の「MV」では、前作よりも高解像化した

(C)2015 KADOKAWA CORPORATION./YOJI OJIMA