米Googleは5日(米国時間)、自社ブランドのAndroid端末「Nexus」シリーズ向けに同日より無線を利用したOTA(Ovet the Air)形式でアップデートを行うと発表した。今後、セキュリティにフォーカスしたアップデートを毎月行っていく方針。
対象となるのはNexus 4および同5、6、7、8、9、10とNexus Player。このアップデートには、7月末にZimperiumが明らかにしたメディアライブラリ「Stagefright」が関連する脆弱性の修正も含まれる。同時に、メーカーや通信事業者が修正を提供できるようAndroid Open Source Project(AOSP)にも修正を配信する。Stagefrightの脆弱性については、マルチメディアメッセージ(MMS)を受信するだけでユーザーが気がつかずに感染し遠隔から操作が可能であること、95%のAndroid端末が影響するといわれることなど、注目を集めた。
Googleによると、今後Nexusデバイス向けに毎月セキュリティにフォーカスしたアップデートを行っていくという。これらの取り組みを通じて、他のAndroidメーカーや通信事業者にもアップデートを奨励する狙いだと思われる。
Androidのセキュリティ問題が懸念される中、Googleはアプリの安全性についても他のアプリから分離して動かす「Application Sandbox」モデルの導入、アンチウイルスのような、アプリの確認のためのスキャンをデバイスに対しバッグラウンドで行う「Verify Apps」、セキュリティのバグ発見に対し報酬を支払う「Android Security Rewards Program」の展開などの取り組みを行っており、公式アプリストア「Google Play」で公開されているアプリの安全性をアピールしている。
(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)