米Microsoftは8月5日(現地時間)、日本語を含む50言語に対応する言語翻訳アプリ「Microsoft Translator」をiOSおよびAndroid向けにリリースした。Apple WatchアプリとAndroid Wearアプリも用意している。また「Outlook」アプリのApple Watchアプリの提供を開始した。
Microsoft Translatorは、シンプルなユーザーインターフェイスが特徴だ。Microsoftアカウントでログインすることなく、すぐに使用できる。翻訳する言語を設定し、マイクボタンをタップして話しかけると翻訳が表示される。キーボードによる入力も可能。翻訳した文章の読み上げ機能も備える。よく使う翻訳はピンしておくとピン・タブから素早く引き出せる。また履歴タブから過去の翻訳にアクセスすることも可能。スマートウォッチ用アプリは、スマートフォンに接続している状態で音声入力を使った翻訳を実行できる。翻訳の履歴やピンは、スマートフォンとスマートウオッチの間で同期される。
Outlook for Apple Watchは、受信メールの通知、本文表示、アーカイブ、削除、フラグ、後で表示、クイックリプライといったメールの基本的な機能をサポートする。クイックリプライでは、用意された返信用の短文または絵文字をタップして選択するか、音声入力を用いる。グランスにも対応しており、スワイプアップして未読メールや次の予定を素早く確認できる。
Microsoftはプロダクティビティツールを中心にウエアラブル向けアプリを拡充しており、Outlookのほか、すでにOneDrive、PowerPoint、Skype、OneNoteのApple Watchアプリを提供している。同社はまた、「Yammer for Apple Watch」(iOSアプリ: Yammer)を間もなくリリースすることも明らかにした。グランスを使って未読メッセージや通知を確認し、重要な会話やアクティビティに対してクイックアクションで対応できる。iPhoneが必要な時には、View on Phone機能を使ってスムースにデバイスを切り替えられる。Apple Watchアプリを併用することで、Yammerアプリを用いた共同作業の効率化、情報の把握が向上するという。