EIZOは6日、エンターテインメント向け27型液晶ディスプレイ「FORIS FS2735」を発表した。高い動画表示性能に加えて、PCゲームや家庭用ゲーム機を想定したスマートフォン連携、クラウドサービス連携を実現する。2015年冬の発売を予定しており、価格は未定。

FORIS FS2735

スマートフォン連携では、iOS用途Android用のアプリ「G-Ignition Mobile」を提供し、FORIS FS2735の画面設定をスマートフォンから行えるようにする。加えて、スマートフォンへの電話着信やSNS新着といった通知を、FORIS FS2735の画面に表示することも可能。

クラウドサービス連携は、EIZO独自のクラウドサービス「G-Ignition Drive」を用意する。FORIS FS2735の画面表示設定をG-Ignition Driveへ保存する機能や、設定値を別のユーザーと共有する機能を提供。例えば、著名なプロゲーマーと同じ画面設定を、自分のFORIS FS2735へと反映できる。G-Ignition Driveは2015年9月のサービス開始を予定しており、まずは現行製品の「FORIS FS2434」「FORIS FS2434-R」「FORIS FG2421」で利用可能となる。

前面

背面

インタフェース類

液晶ディスプレイとしては、27型で解像度が2,560×1,440ドットのIPSパネルを採用し、144Hz駆動(リフレッシュレート)や、AMD FreeSyncテクノロジーに対応。映像入力インタフェースはDisplayPort×1、DVI-D×1、HDMI×2の4系統で、音声出力としてヘッドホン端子とライン出力端子、さらにUSB 3.0ハブも搭載する。スタンドではチルトと昇降、縦回転(ピボット)が可能だ。

画面まわりの機能では、ブルーライト低減モードを搭載し、輝度全域でフリッカーフリー表示を実現。独自の視認性向上技術「Smart Insight」は3世代目へと進化し、白を多く含む眩しいシーンを自動認識・補正できるようになった。例えばゲーム表示において、対戦相手や敵を見つけやすくするような表示の調整が行える。また、EIZOの工場にて1台ずつ個別調整するという。そのほか輝度やコントラスト比などの具体的なスペックについては、発表時点では明らかになっていない。

スタンド機能