LINEは4日、「LINE」アプリにおいて、友人になりすまし電話番号やSMS認証番号を聞き出す行為が発生しているとして、ユーザーに注意を促している。悪用するためのLINEアカウントの作成を目的としたもので、昨年発生した電子マネーの購入を持ちかけるものとは異なっている。
今回報告されたケースでは、友人になりすましたLINEを含むSNS・メッセンジャーアカウントから、「携帯番号を教えて。LINEの確認メッセージを認証して」といった旨の電話番号をたずねるメッセージが届くという。次に「4桁のPINコードが届いたら送って」など、「〇〇が届いたらその情報を教えて」というやりとりが続いていく。
仮に、PINコードを教えてしまうと、犯人はこれを悪用して新しいLINEアカウントを作成したり、別のLINEアカウントにログインできるようになる一方で、ユーザーが今まで使っていたアカウントが使えなくなる。なお、こうした場合、LINEの利用はできなくなるが、ユーザーのLINEアカウントが他人に操作されることはない。また、事前にメールアドレス・パスワードの登録、Facebook認証のいずれかをしていれば、再度「LINEユーザーログイン」をすることでアカウントと一部の情報を引き続き利用できる。
同社は、犯人の目的について、詐欺行為などに悪用するLINEアカウントを作成するため、ユーザーから電話番号や認証番号を聞き出していると説明している。また、電話番号やLINEから届く認証番号は、銀行口座や暗証番号、PCやメールのアドレスと同様、他人には教えていけない重要な情報だとし、家族や友人などの親しい人から、個人情報などを聞かれても教えてはいけないと、注意を呼びかけている。
(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)