ワコムは、親子でペンタブレットを使いLINEスタンプ作りを体験するワークショップ「親子で楽しむ自由研究"LINEスタンプ作り"にチャレンジ!」を、東京都・渋谷のLINE 渋谷オフィスにて開催した。
これは小学4年生から6年生とその保護者を対象としたイベントで、ペンタブレットで自由に描いた絵をスタンプにしようというもの。(※作成後、スタンプの販売にはLINEの審査および承認が必要になる)。
会場となったLINEオフィスには多くの参加者が訪れ、和やかな雰囲気の中、夏休みらしく元気な子供たちの笑顔で賑わった。
LINEスタンプ担当の渡辺氏によると、現在販売されているスタンプの数は、40点を1セットとしてなんと15万セット以上。日本のみならず世界中でさまざまなスタンプが制作され、使われているという。
作成にあたり渡辺氏は「スタンプは会話やコミュニケーションを盛り上げたり、相手に気持ちを伝えやすくするためのツールです。LINEのやりとりの中ではそれ自体を単体で使用するというよりも、会話の返事などに多く使われる傾向があります。それをふまえ、作成する際は単純に「ケーキ」や「鉛筆」など「絵」を描くのではなく、「OK!」「いまいく~!」「えっ?」など、文字(表情)を加えるのがオススメです」とアドバイスした。
さらに、「普段自分が交わしている会話を思い出してシチュエーションに合ったスタンプを作ると、よりたくさんの人に使ってもらえると思います」とも語った。40点の一つひとつをいかに魅力のあるもの=「使いやすいもの」にするかが、人気のあるスタンプを作る秘訣となりそうだ。
講師はフリーランスとしてデザインやWebサイト制作を行っているイラストレーター・テラダヒデジ氏。自身が飼っているフレンチブルドックをモチーフとした「ブル男はフレンチブルドッグ」というスタンプシリーズが人気のクリエイターだ。
今回参加者が行ったのは、あらかじめ用意された既存の写真(フレンチブルドッグのブル男)にレイヤーを重ね、上からペンで画像をなぞっていき、絵を完成させるというもの。線を整えた後に、着彩用のレイヤーを作成、色や文字をのせていくと完成となる。
テラダ氏は、「ペンタブレットは老若男女を問わず誰でもすぐに使える、というのが最大の魅力です。今回、子供たちにも『ペンタブレット』という新しい『道具』に触れてもらいましたが、ペンタブレットは子供達が自由に創造性を発展させていくツールとしてたくさんの可能性を秘めていると思います。柔軟な発想で楽しくスタンプをつくってほしいですね」と語った。
ワークショップに家族3人で参加した山口さんは、「普段家で液晶ペンタブレットを使っているので興味があり参加しました。自分でもスタンプを販売しているのですが、ペンタブレットで作成したことがなかったので、新しい刺激やヒントになればと思います。子供達も日頃からペンタブでお絵かきを楽しんでいるのでこういう機会があって嬉しいです」と、参加するきっかけなどを話してくれた。そして山口さんの長女、小学3年生のなつほちゃんは「ペンタブレットはレイヤーで色を塗るのが楽しいです。消す時も消しゴムのかすが出ないし綺麗に消えるから気持ちがいい」と笑顔で答えてくれた。
今回のワークショップで使用されたのは、コミックイラスト向けソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO」が付属した「Intuos comic」。徹底的にイラストやコミックを描きたい人に向いているモデルだ。子供たちは初めてのぺンタブレットに最初はとまっどっていたものの、すぐになじんでスタンプ作成を楽しんでいる様子。参加者の中には夏休みの自由研究でLINEスタンプを作ろうと思ってきた、という家族や「初めてつかったけど、ニンテンドーDSみたいで思っていたより簡単。すごく楽しい」といった声も聞かれ、夏休みのよい思い出作りができたようだった。