日本銀行は4日、2015年7月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、7月末のマネタリーベースは前月末比6,898億円増の325兆7,375億円となり、12カ月連続で過去最高を更新した。

7月平均残高も過去最高に

内訳は、日本銀行券発行高が91兆438億円(前月90兆5,832億円)、貨幣流通高が4兆6,269億円(同4兆6,241億円)、日銀当座預金が230兆668億円(同229兆8,404億円)となった。

マネタリーベース(出典:日本銀行Webサイト)

併せて発表した7月のマネタリーベース平均残高は前年同月比32.8%増の322兆8,211億円と、こちらも過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同5.0%増の90兆6,796億円と、2003年9月(5.1%増)以来の伸びを記録。このほか、貨幣流通高が同0.6%増の4兆6,254億円、日銀当座預金が同49.5%増の227兆5,161億円となった。

日銀は2014年10月に追加金融緩和を実施しており、現在も大量の資金供給が続いている。