三井不動産は11月19日、大阪府吹田市の万博記念公園に日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」を開業する。
大阪万博をイメージした衣装も
同施設のテーマは「『遊ぶ、学ぶ、見つける』楽しさをひとつに! 」。大型ショッピングモール「三井ショッピングパーク ららぽーと EXPOCITY」に加え、8つの大型エンターテインメント施設から成る。
8月3日に都内で行われた記者会見では、同社代表取締役社長の菰田正信(こもだまさのぶ)氏も登壇。「EXPOCITY」について、「1970年にアジア初の万国博覧会が行われた万博記念公園は、土地の歴史を大切にし、"土地の記憶"を継承するような施策を行ってきた私達にとってふさわしい挑戦の場と考えている。お客様同士の交流の場として、45年前の熱気とにぎわいを呼び覚ますような施設にしたい」と語った。
また、同日には同施設のインフォメーションスタッフのユニホームも公開。1970年に同地にて行われた「日本万国博覧会(EXPO'70)」のパビリオン「三井グループ館」のスタッフのユニホームをイメージし、レッドとホワイトを基調としたエンターテインメント性のあるデザインとなっている。
同施設内「ららぽーと EXPOCITY」では全305店舗が出店し、うち関西初出店の店舗は全47店となる。同社の35年に渡る商業施設事業の経験を生かし、これまでの「ららぽーと」をさらに進化させた「フラッグシップモール」として開業するとのこと。
日本最大級のフラッグシップストアとなる「POLO RALPH LAUREN」や、日本初出店の「COLMAR(コルマー)」などのファッションブランドのほか、コスメ、雑貨、スポーツ、アウトドアの専門店も多数出店。ベビー・キッズ・ジュニアゾーンでは、マタニティ世代から子供の成長に合わせて楽しめるショップを配置する。レストランも18店舗出店し、EXPO'70で提供された世界各国の料理を再現する「万博食堂」も登場する。
教育×エンタメの"エデュテイメント"施設
8つの大型エンターテインメント施設としては、「NIFREL(ニフレル)」「OSAKA ENGLISH VILLAGE(オオサカイングリッシュ ビレッジ)」「ポケモン EXPO ジム」「オービィ大阪」「ENTERTAINMENT FIELD(エンターテインメント フィールド)」「109シネマズ大阪エキスポシティ」「ANIPO(アニポ)」「(仮称)OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」がオープン。うち、「NIFREL」「OSAKA ENGLISH VILLAGE」「ポケモン EXPO ジム」「オービィ大阪」「ENTERTAINMENT FIELD」の5施設は教育とエンターテインメントが融合した「エデュテイメント施設」となる。
「NIFREL」は、水族館「海遊館」(大阪府大阪市)がプロデュースするミュージアム。さまざまな造形物や空間、照明、映像、音楽を用いたインスタレーションを用いて、生き物を展示する。「いろ」「うごき」「すがた」などのテーマに沿ったゾーンを用意し、生き物や自然の魅力をアートのように楽しめるという。
「OSAKA ENGLISH VILLAGE」は、実際にアメリカの地に足を踏み入れたかのような空間で英語を学べる体験型英語教育施設。子供だけでなく大人も楽しめる施設で、アメリカの歴史・文化・祝祭・日常生活をベースにした多様なシチュエーションで英語表現を学び、練習できるという。また、併設店舗としてアメリカの放送局・CNNと提携した「CNN Cafe」の日本第1号店もオープンする。
「ポケモン EXPO ジム」は、ポケモンが国内で初めてプロデュースする体験型施設。ポケモンの世界観のもと、独自に開発されたプログラムで子供のコミュニケーションスキルを育むことができるという。
「オービィ大阪」は、地球や生命の魅力をテーマとした体験型ミュージアム。イギリスの公共放送局・BBCの映像にミスト等の演出を加え、自然の中にいるような臨場感を再現する「シアター23.4」が同施設の目玉だという。レストラン「オリエンタル スプーン」も併設する。
「オービィ大阪」 |
「ENTERTAINMENT FIELD」ではクレイアニメ『ひつじのショーン』をテーマにした体験型アミューズメントパーク「ひつじのショーン ファミリーファーム」に加え、チームラボによる展示「チームラボ お絵かきタウン」も登場。「お絵かきタウン」は関西初の常設作品となる。また、「イギリスの街並み」をコンセプトにしたアミューズメント区画も用意する。
"世界初"装備のシネコンも!
シネマコンプレックス「109シネマズ大阪エキスポシティ」では、高解像度の4Kツインレーザー・プロジェクターを使った上映システム「IMAX WITH LASER」が日本初登場。"動く座席"や"吹きつける風"、"ただよう香り"などの特殊効果と共に映画を楽しめる「4DX」も用意する。なお、「IMAX WITH LASER」と「4DX」が併設されるシネマコンプレックスは世界初とのこと。
「ANIPO」は、「動物たちがつくる移動遊園地」をテーマとしたアミューズメントゾーン。空中散歩を疑似体験できるアトラクションやミニ汽車など、幼児から楽しめるものも含めた4アトラクションを展開する。
「(仮称)OSAKA WHEEL」は高さ120mを超える大観覧車で、日本一の高さとなる。大阪の夜景を一望できるシースルーのゴンドラや、内装を特別に豪華にしたゴンドラも設置。オフィシャルショップ&レストランの「REDHORSE MARUMIE PLAZA」を併設する。
なお、8つのエンターテインメント施設のうち、「オービィ大阪」は2016年初頭に営業開始予定。「(仮称)OSAKA WHEEL」は2016年春に営業開始予定となる。両施設とも、オフィシャルショップおよびレストランは他の施設の開業と同じ11月19日に営業を開始する。
※施設画像はイメージ