8月1日からDSP版Windows 10の発売解禁ということで、秋葉原では恒例の深夜発売が行われた。ここでは、Windows Navi+事務局が主催した「DSP版Windows 10発売記念イベント」の様子をレポートしたい。場所は秋葉原のCAFE EURO(カフェユーロ)だ。秋葉原の各PCショップでも深夜販売イベントが開催されているが、そちらの様子は別記事「ドスパラで古谷徹が! ソフマップで篠崎愛が! DSP版Windows 10発売、パーツショップの深夜イベント総まとめ」をご覧いただきたい。

【左】会場となった「CAFE EURO」。【右】プレゼンに使われたPC。自作応援キャラクターのポストカードが貼ってあった

いつものごとく高橋俊也さんらしい?自作PCを作る

イベントは7月31日(金)19時からスタート。最初のSESSION-01では、「ついにここまで作れる時代が来た! DSP版Windows 10で新しいパソコンを作ろう!」というタイトルで、テクニカルライターの高橋敏也さんとDMM.comの今川寛降さんが登場。

【左】一つ目のセッションは、高橋敏也さんがヘンなPCを作るというアキバではおなじみの企画。【右】テクニカルライターの高橋敏也さん

Windows 10にふさわしい自作PCということで、出てきたお題は何と10式戦車。これを一から作るのは俊也さんでもムリということで、DMM.make AKIBAの3Dプリンタを駆使した10式ケース。これにIntel NUCの中身を入れれば完成!

「Windows 10」と「10」にちなんだもの! ということで出てきたのが10式戦車。実はこのキーワードで後ろのセッションに登場する人物が決まるという強引なツカミ

10式戦車PCを作ることに。しかし都合の良い大きさの10式戦車ケースはない

DMM.comの今川寛降さんが登場

秋葉原には、モノ作りのために多くの機材をそろえたDMM.make AKIBAがあり、大抵の試作品は作れるとのこと

DMM.comはアニメ「ガールズ&パンツァー」と関係があるという

ガルパンで使った10式戦車モデリングデータが使えれば製作できる!

秋の劇場版公開に向けてのプロモーションにもなって、強引に一貫性が取れた

オリジナルケース完成!

グレードの高い3Dプリンタで作っただけあって、クオリティもディテールも目を見張る

Intel NUCの基板を移植。ストレージはM.2 SSDを採用

完成かと思いきや、10式戦車ケースの大きさがNUC基板にピッタリすぎて、コネクタ類が刺さらないというオチ。作り直すことになったというのが今日までの内容だった。なお、この10式戦車PCはガルパン劇場版封切までにリリースし、その前のゲームショーでも展示を予定。いくらになるか分からないけど一般販売も行うそうだ。

この基板を本体内に入れれば完成………あれれ。ぴったり過ぎて拡張端子が使えない

こちらが持ってきた10式戦車ケースの実物。確かに細かいところまでモデリングされている

試作一号は少々失敗。もうちょっと大きく作って、底面からアクセスする形で「市販化予定」。秋の東京ゲームショーで展示も考えているとのこと

次のセッションはPC雑誌編集者(左からジサトライッペイ氏/岡地伸晃氏/佐々木勇治氏)と日本マイクロソフトのエバンジェリスト 砂金信一郎氏によるトーク。

特別な機材なしで動画録画ができるgame barで動画配信の裾野を広げる?

SESSION-03は「ゲームプラットフォームとしてのWindows 10の魅力」と題し、マイクロソフトの砂金信一郎氏とウォーゲーミングジャパンの代表取締役 川島康弘氏が登場。

ゲームプラットフォームとしての期待も高まっているWindows 10

ウォーゲーミングジャパンの川島康弘氏(左)と日本マイクロソフトの 砂金信一郎氏(右)

ウォーゲーミングジャパンは、オンラインタンクバトル「World of Tanks(WoT)」や、オンライン海戦ストラテジー「World of Warships」を現在リリースしているが、冒頭の10式とガルパンつながりということを紹介。World of Tanks meets ガールズ&パンツァーというコラボをすでに行っている。

Windows 10への期待としては、簡単に動画を録画できるゲームバー機能と(Windows 10に標準搭載された動画/静止画キャプチャ機能)、DirectX 12を挙げた。ゲームバー機能によってゲーム動画を手軽に作り、ニコニコ動画やYouTubeへアップロードしたりと、ゲームと動画の裾野が広がることを期待する。また、DSP版Windows 10の初回特典として、World of Tanksのアイテムコード(10種類)が同梱されることを挙げた(新規ユーザー向けのアイテム)。

ウォーゲーミングジャパンでは現在二つのゲームを提供中。左が今回の主役であるWorld of Tanks、右は現在オープンβ中のWorld of Warships。陸上、海戦とくれば次は空戦?

ガルパンつながりで登場。すでにWorld of Tanks Meets ガールズ&パンツァーのコラボレーションを実施

劇場版に向けた新コラボロゴも登場

Windows 10で搭載されたゲームバー機能によって、ゲームのプレイ動画などを簡単に保存できる

Windows 10がサポートするDirectX 12も、ゲームデベロッパーとしては見逃せないポイント

DSP版Windows 10には、World of Tanksの新規ユーザー向けに、10種類のゲーム内アイテムのプロモーションカードが含まれる

ウォーゲーミング×バンダイビジュアル+高橋敏也氏

SESSION-04は「スペシャル対談 ウォーゲーミング×バンダイビジュアル+高橋敏也氏」と題し、すでに登場している川島康弘氏と高橋敏也氏に、バンダイビジュアルの杉山潔氏が加わったトーク。ガールズ&パンツァー劇場版は、TV版からのクオリティアップが図られているが、一例として、TV版では「ボルト」を六角形ではなく五角形に簡略化することでCGレンダリング速度を上げていたというエピソードを紹介。劇場版では本来の六角形になるという。また、戦車のクオリティアップにWorld of Tanksを参考にしたそうだ。

最初の予定と異なって、ガールズ&パンツァーとWorld of Tanksの関わりを紹介するトークセッションとなった

中央がバンダイビジュアルのプロデューサー 杉山潔氏。左は川島康弘氏で右が高橋敏也氏

「ガルパンでは装填するとき閉鎖器に指を挟まれないようにグーで押し込んでいるんですよ!」と力説する高橋氏

DSP版Windows 10になぜバンダイビジュアルの人が? というのも戦車つながりだった。当日配布されたうちわも「DSP版Windows 10×WoT×ガルパン」コラボ仕様

応援キャラクターの名前は………窓辺とうこ!

SESSION-05では、 DSP版Windows 10応援キャラクターのCVを務める野中藍さんと高橋俊也さんが登場し、公募していた応援キャラクターの名称を発表。しかし、実はいままでプレゼンしていたPCの前に貼ってあったポストカードには「窓辺とうこ」の名が………

冒頭のプレゼン用PCを拡大すると……下馬評に上がっていた「てんこ」ではなく「とうこ」だった

高橋敏也氏と野中藍さん。高橋氏は今回出っぱなし

野中藍さんは、窓辺とうこのコスプレで登場して裏話を披露。窓辺とうこのキャラ付けに関して、録音をしながら固めて行ったため、「今後は二面性のあるものが出てくるかも」と。

野中藍さんあれこれ

DSP版Windows 10発売後の抽選サイン会。当日購入した人には抽選券が付いており、これを持って会場でガラポンを回して当たるとサインがもらえる(50名)。ちなみに私はハズレ

こんな感じに直接渡してもらえます

サイン前のイラストカードと野中藍さん