説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「iPhoneにも夏服を」ってどういう意味?』という質問に答えます。

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iPhoneにはさまざまな種類のケースが販売されていますが、落下/衝突のショックに配慮するあまり放熱をおろそかにしている製品は少なくありません。冬季はともかく、気温が上昇する夏期は注意が必要です。

iPhoneを快適に使うためには、適温に保つことが肝要です。AppleのWEBサイトによれば、iPhoneを含むiOSデバイスの環境温度(周囲の温度)は0~35℃で使うべきとされ、その範囲を超えると異常動作の原因となり、長時間続くとバッテリー性能も低下します。夏は30℃を超える日が珍しくありませんから、iPhoneをしっかり覆うタイプのケースを装着していると、放熱が妨げられてしまいます。

だから夏期はケースを装着しないほうがベターといえますが、そうなると落下させたときのダメージが心配です。うっかり落としてガラスが割れるより"熱暴走"したほうがマシ、そう考えるiPhoneユーザも多いのではないでしょうか。

そこでお勧めしたいのが「バンパー」と呼ばれるタイプの製品です。iPhoneの外周部のみ覆う構造で背面はむき出しのため、放熱にはほとんど影響しません。製品にもよりますが、衝撃を吸収する構造により落下のダメージもある程度防ぐことができます。

素材は樹脂や金属など複数あり、手にしたときの感触や見た目の質感で選べます。コネクタや各種スイッチの部分はくり抜かれているため、操作のジャマにはなりません。iPhone本来の持ち味が大きく損なわれないデザインということもあり、"夏服"に近いイメージのiPhoneケースといえるのではないでしょうか。

衝撃から守りつつも放熱を妨げない「バンパー」は、いわば"夏服"のようなiPhoneケースといえます(写真は「アルミマグネットバンパー for iPhone 6」