フォルクスワーゲン グループ ジャパンはこのほど、「ゴルフ」シリーズ初となる本格的クロスオーバー4WDステーションワゴン「ゴルフ オールトラック」を全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで発売すると発表した。最新の1.8リットルエンジンや本格的な4WSシステムを採用している。

フォルクスワーゲン「ゴルフ オールトラック」

同モデルは2014年1月から国内販売を開始した「ゴルフ ヴァリアント」をベースとし、四輪駆動システム「4MOTION」などを追加することで高い走破性を実現。本格的なクロスオーバー4WDモデルとした。ラフロード走行での高い走破性も考慮した専用サスペンションを全車に標準装着し、最低地上高は「ゴルフ ヴェント」より25mm高められている。

第5世代となる最新の「4MOTION」は、新たに「ハルデックス 5」カップリングを採用。車輪がスリップを始める前から反応して、あらゆる条件下でトラクションのロスを最小化するよう前後アクスルにトルクを配分する。FFベースでありながら、状況によっては駆動トルクのほぼ100%をリヤアクスルに伝えることも可能だという。

ドライビングプロファイル機能には、通常の「ノーマル」「エコ」「スポーツ」「カスタム」に加え、専用開発の「オフロード」モードを追加。このモードでは、下り勾配で車速が一定になるヒルディセントアシストなどが有効となり、SUVに匹敵する高い走破性能を発揮する。

エンジンは、「ゴルフ」シリーズ初となる1.8リットルTSIを搭載。最高出力180PSとハイパワーで、最大トルク280Nmはアイドリング直後の1,350rpmから4,500rpmまでの幅広い回転域で得られる。湿式多板クラッチ式の6速DSGとの組み合わせで、オンロードはもちろん、粘り強い走りが求められるラフロードでも高いドライバビリティを発揮する。

「ゴルフ オールトラック」インテリア

価格は、「ゴルフ オールトラック TSI 4MOTION」が347万円、レーンキープアシストシステムなどを装備した「ゴルフ オールトラック TSI 4MOTION アップグレード パッケージ」が367万円(ともに税込)。この価格は、現在国内で販売されている輸入4WDモデルで最も低価格であり、「ゴルフ ヴァリアント」シリーズ全体のさらなる拡販を狙った戦略価格となっている。