新入社員の35.6%、社会人生活｢想像よりも厳しくなかった｣ - 前年より増える

マイナビは30日、新入社員意識調査の結果を発表した。対象は、同社の研修講座に参加した各企業の新入社員1,382名。期間は、6月29日～7月3日。

｢入社してよかったと思ったこと｣、1位は｢上司・先輩に恵まれた｣

｢この会社に入社してよかったと思ったことがあるか｣を聞いたところ、89.3%が｢ある｣と回答した。前年比より1.4pt減少した。

｢それはどんな時か｣を聞いたところ、1位は｢上司・先輩に恵まれたと感じた時｣(49.5%)だった。次いで2位｢仕事ならではの経験が出来た時｣(37.3%)、3位｢褒められた時｣(36.4%)となった。

｢社会人になってどう感じたか｣を聞いたところ｢想像していたよりも、厳しかった｣(18.9%)、｢想像していた通り、厳しかった｣(42.5%)を合わせて、｢厳しかったと感じた｣が61.4%となった。

一方、「想像していたよりも、厳しくなかった｣が前年比6.4pt増の35.6%となり、入社前に厳しい社会人生活を想像していたが、入社後、うまく会社や仕事に適応できた層が、増加傾向にある様子が見て取れる。

なお、｢厳しかったと感じた｣の回答者に、｢厳しかったと感じたのはどんな時か｣を聞いたところ、1位は｢能力・スキル不足を実感した時｣(71.7%)だった。

2位は、｢仕事内容が困難だと感じた時｣(34.6%）、3位は｢人間関係の困難さを感じた時｣(31.3%)と続いた。

｢今、会社に求めること｣、｢給料｣｢福利厚生｣のランクアップが上位に

｢社会人として仕事をしていく上で重要だと思うこと｣を聞いたところ、1位は63.7%で｢良好な人間関係｣。次いで、2位｢楽しさ｣(55.1%)、3 位｢成功・評価・地位｣(33.9%)となった。

また、｢今、会社に求めること｣については、39.3%が｢給料を上げてほしい｣(前年比7.6pt増)、22.3%が｢福利厚生を手厚くしてほしい｣(前年比1.4pt増)といった回答が増加していた。今年の新入社員は報酬や待遇などに対する要望が高いようだ。