ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してJCB)は7月29日、モンゴルの中央銀行であるBank of Mongolia(以下BOM)と、BOMが主体となって運営する同国内のカード決済ネットワークへの接続に関して合意したと発表した。このたびの提携により、同決済ネットワーク傘下の銀行、13銀行(7月時点)においてJCBカードの発行が可能となるという。

BOMメンバーの13銀行より順次JCBカードが発行される

BOMメンバー銀行により、2015年3月末時点で約150万枚の「T-card」(モンゴル国内決済専用カード)が発行されているという。このたびの提携により、2016年前半からモンゴル国内の「T-card」加盟店および世界のJCB加盟店で利用できる「T-card/JCBクレジットカード」「T-card/JCBデビットカード」が、各BOMメンバー銀行より順次発行開始となる予定としている。

なお、JCBは2013年5月にBOMと大手商業銀行のTrade and Development Bank of Mongolia(TDBM)と提携しており、モンゴル国内のほぼ全ての加盟店とATMでJCBカードの利用が可能だという。

経済成長が著しいモンゴルは、近年ビジネス・観光目的で海外渡航が増加しており、2013年には約135万人が隣国の日本、中国、韓国、ロシアへ渡航しているという。このびの提携は、会員基盤を拡大したいJCBと、国際ブランドとの提携によりモンゴル国外での「T-card」の利便性を向上したいBOMとの狙いが合致し、実現したとしている。

今後もJCBは、各国の金融機関との提携を拡大・強化し、JCBカードの利便性向上に努めていくとしている。