WOWOWの連続ドラマW『海に降る』のクランクアップ報告会見が31日、神奈川・海洋研究開発機構(JAMSTEC)横須賀本部で行われ、主演の有村架純、山本剛義監督が出席した。
朱野帰子の同名小説を実写化した本作は、海洋科学の研究機関・JAMSTECを舞台にしたヒューマンドラマ。亡き父の遺志を受け継ぎ、有人潜水調査船「しんかい6500」のパイロット候補生になった天谷深雪(有村)。晴れて搭乗するチャンスを掴んだ深雪だったが、深海で起きた衝撃的な映像に恐怖を感じ――というストーリーで、ドラマは10月に放送予定。
潜航服姿を披露した有村は、会見当日にマリアナ海溝から帰港したばかりの「しんかい6500」をバックに、パイロットたちと記念撮影。男社会の中で生きる“勝気な女性”という役柄だったため、「男社会の中にいるんだという決意を持って、メイクも髪も外見はあまり気にしないで演じました」と役作りを明かし、「出演者とスタッフ、想いを1つに撮影しました。深海の様子や着底する様子も見どころ。ロマンあふれる作品を楽しみにしていて」と胸を張ってアピールした。
有村にとって連続ドラマ初主演作となった本作だが、「好きな映画が『アルマゲドン』なんですけど、世界の未来を背負ってるところがリンクした。燃えるような気持ちが湧き上がってきました」と並々ならぬ気合いで挑んだ様子だった。
また、「しんかい6500」の船内について、「圧迫感、閉鎖感があって怖かった」と語った有村は、「自分の視野が広がりました。海の底に眠っている石や泥を観測することで地震予測をしたり、細かい作業が大きな発見につながることに魅力を感じた。世界のニュースにも目を向けるようになりました」と自身の変化も語っていた。