米Microsoftは29日(現地時間)、Windows 10のリリースに合わせ、Windows 10対応のタブレット向けOfficeモバイルアプリをWindowsストアで提供開始した。日本でも提供しており、無料で入手できるが、一部機能はサブスクリプションのOffice 365契約が必要となる。
今回提供開始された「Office Mobile for tablets」は、Word Mobile、Excel Mobile、PowerPoint Mobile、OneNoteの4アプリで、同社のOfficeシリーズのうち、タブレット向けの製品。タッチ操作に最適化したUIを採用するほか、OneDriveとSarePoint、Dropboxと統合することが特徴。Windows 10のタブレットや小型スクリーンの機器に向いているとし、国内版の仕様上は10.1型以下のデバイス用となっている。Microsoft Officeでは今後、2015年秋にデスクトップ向け「Office 2016」と、Windows 10 mobile向けの「Office Mobile for phones」も提供される予定。
「Word Mobile」では、読み取りモードで、小型スクリーンに適したサイズにドキュメントを表示。小さな画像やテーブルをタップすると、画面上に詳細が表示される。複数人でのドキュメント編集機能にも対応し、編集時には自動的に変更が保存される機能も搭載する。
「Excel Mobile」では、スプレッドシートをタブレットに適した表示にするほか、列のドラッグやワークシートの移動をタッチ操作で行える。また、オンスクリーンキーボードによる数式追加、編集時の自動保存機能も用意する。「PowerPoint Mobile」でもタッチ向けのインタフェースが採用されており、タッチ操作で手軽にスライド表示や画像・図形の挿入などが行え、自動保存機能も搭載する。