観光庁は31日、2015年4~6月期の訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。それによると、訪日外国人の旅行消費額は前年同期比82.5%増の8,887億円となり、6期連続で過去最高を更新した。中国からの訪日旅行者が大幅に増え、同国の1人当たりの旅行支出額も大きく増加したことなどが影響した。
中国は前年比219.4%増の3581億円
1人当たりの旅行支出額は同23.3%増の17万7,428円。国・地域別に見ると、中国が同34.7%増の28万5,306円で最も多く、次いで、オーストラリアが同0.3%増の24万4,758円、米国が同10.5%増の18万1,388円、台湾が同22.9%増の14万4,071円となった。
国・地域別の旅行消費額を見た場合、中国は同219.4%増の3,581億円と3倍以上に拡大したほか、台湾は同57.9%増の1,470億円、韓国は同42.0%増の645億円、香港は同85.3%増の606億円、米国は同26.5%増の526億円と、上位5カ国で全体の76.8%を占めた。
訪日外国人数(JNTO調べ)は同48.0%増の500万8,691人。国・地域別では、中国が同137.1%増の125万5,231人、台湾が同28.4%増の102万40人などとなった。