JAFと警察庁はこのほど、チャイルドシートの「使用率」「取り付け状況」「着座状況」の調査結果を発表した。調査期間は5月26日~6月4日。

JAFがチャイルドシートの「使用率」「取り付け状況」「着座状況」を調査

使用率は、自動車乗車中の6歳未満の子ども1万3,084人を対象に、全国99カ所にて聞き取りまたは目視によって実施した。その結果、チャイルドシートの使用率は62.7%を占め、2002年の合同調査開始後、過去最高の数字となった。一方でチャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、約4割は使用していないという実態も明らかになった。

また、年齢別に使用率を見てみると、1歳未満は85.2%、1歳~4歳では64.4%とそれぞれ過去最高となったのに対し、5歳では38.1%と昨年よりも低下していた。

チャイルドシートの使用率

次に、415のチャイルドシートを対象に全国8地域にて取り付け状況を調べた。その結果、取扱説明書通り正しく取り付けられていたシートは乳児用・幼児用シート全体で45.5%と半数以下。一方、間違った取り付け方をしていたシートのうち、乳児用で77.7%、幼児用で80.3%は、シートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締め付け不足」であることがわかった。

チャイルドシートの取り付け状況

また、自動車内でチャイルドシートを使用している6歳未満の子ども624人を対象に、全国8地域にて着座状況を調査した。その結果、取扱説明書通り正しく着座していた子どもは、乳児用・幼児用・学童用シート全体で59.5%。間違いの多くは、「ハーネス(シートの子ども用ベルト)の高さ調節と締め付けの不適正」、学童用シートでは装置に対する使用時期が早すぎることによる「体格不適合」であった。

チャイルドシートの着座状況