アウディ ジャパンは30日、新型「A6」シリーズの記者発表会を実施した。計10モデルのラインナップで、同日から全国の正規ディーラーにて販売開始される。
「A6」シリーズは47年続くアウディの最長寿モデルシリーズ。日本では2011年に発表された7代目モデル以降、販売台数を大きく伸ばしており、洗練されたシングルフレームグリルや日本刀をイメージしたインテリア、アルミを多用した軽量ボディ構造などが高く評価されているという。新型「A6」シリーズではデザインをリフレッシュし、アウディ独自開発の最新テクノロジーが投入された。
記者発表会では、アウディ ジャパン代表取締役社長の大喜多寛氏がプレゼンテーションを行い、新型「A6」の特徴として、「マトリクスLEDヘッドライト」「Audi connect」と、戦略モデル「A6 2.0 TFSI quattro」の3つを挙げた。
「マトリクスLEDヘッドライトにより、精悍なデザインイメージを際立たせています。アウディのヘッドライトは世界をリードすると自負しています」と大喜多氏。マトリクスLEDヘッドライトは、カメラによって前方を走る車両や対向車を検知し、ハイビームの部分的マスキングを自動的かつ継続的に行うシステム。高速道路などでハイビームのまま走り続けられるため、夜間ドライブでの視認性が大幅に向上した。
「Audi connect」では、新たにコンシェルジュサービス「Audi connect Navigator」がスタート。オペレーターを通じてホテル予約や目的地設定ができるようになる。地図データなどの情報をメーターパネル上に表示し、ドライバーが視線をそらすことなく情報を取得できる「ドライバーインフォメーションサービス(DIS)」も導入される。
戦略モデルとされた「A6 2.0 TFSI quattro」は、新開発の2.0リットル直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載。最高出力252PS、最大トルク370Nmと、従来型「A6 2.8 FSI quattro」より性能が向上し、燃費も15.2%改善された。「A6 2.0 TFSI quattro」の0-100km/h加速は6.7秒とされた。
新型「A6」シリーズでは、「A6」(セダン)・「A6 Avant」(ワゴン)それぞれに3つの仕様を設定し、車高を上げてSUV的キャラクターを加味した「A6 allroad quattro」も登場。スポーティモデル「S6」「S6 Avant」、最上級モデル「RS 6 Avant」を加えた計10モデルの幅広いラインナップに。「アウディの中でもスポーティでエレガントなモデル。ぜひ皆さんに乗ってほしい。個人的には『S6』がおすすめです」と大喜多氏は話していた。
同シリーズ各モデルの価格は、「A6」「A6 Avant」が628万~926万円、「A6 allroad quattro」が959万円、「S6」「S6 Avant」が1,308万~1,346万円、「RS 6 Avant」が1,729万円(すべて税込)となっている。