「tenki.jpラボ」はこのほど、今夏における過ごしづらい暑さ"ジメ暑"の傾向について発表した。
「tenki.jpラボ」を運営する日本気象協会では、暑さだけではなく湿度の高い状態が続くことによる"過ごしづらい暑さ"を表すための指標として、気温と湿度を用いた「ジメ暑指数」を新たに定義。ジメ暑指数が85以上(気温30度、湿度75%相当)になると、ほとんどの人が暑くてたまらず、ジメジメとした不快さを感じると考えられるという。
まず、過去10年間の主要都市(東京・名古屋・大阪・福岡)についてジメ暑指数を見たところ、例年、気温が高くなると同様にジメ暑指数も急上昇していることがわかった。ジメ暑の日は、東京では8月初旬~中旬、名古屋・大阪・福岡では7月下旬~8月下旬にかけて多発するとのこと。さらに、名古屋では8月中旬に非常に厳しいジメ暑になる傾向があるという。
世界のジメ暑指数と比較すると、アジアでは7月上旬は東京よりもソウルや北京の方が指数が高いのに対し、真夏になると東京が上回る。一方で、同時期のロサンゼルスや南半球のケアンズでは低い指数となっている。また、7月28日~8月1日における東京のジメ暑指数は、ジャカルタ(インドネシア)やカイロ(エジプト)、ハワイ(ホノルル)を抑えてトップを記録している。
次に、日本国内での7月23日~8月23日のジメ暑指数を過去10年分比較し、ランキング化したところ、1位は熊本県、2位は鹿児島県、3位は奈良県という結果となった。一方、下位には北海道や東北地方が入っている。