芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピース又吉直樹の小説『火花』がさらに20万部増刷され、累計発行部数が144万部になることが28日、明らかになった。これで16刷となる。
今月16日の受賞決定後、発行元の文藝春秋はすぐに40万部の増刷を決定したが、全国の書店で完売状態が続き、さらに20万部を増刷。それでも、25日・26日の週末はほぼ完売状態で、全国の書店で予約待ちの状態となっていることから、再び20万部の重版を行うことになった。
また、電子書籍版は、7月26日時点で、実売7万4,088ダウンロードを突破し、10万に迫る勢い。Kindleストア(Amazon)、iBooks Store(Apple)、楽天 Kobo、紀伊國屋書店などの主要書店全てで、人気のコミック作品をおさえ、ランキング1位を獲得している。電子書籍はコミックが主流で、純文学作品としては異例の売れ行きとなっている。