経済産業省は29日、2015年6月の商業動態統計速報(旧商業販売統計速報)を発表した。それによると、小売業販売額(全店ベース、以下同)は前年同月比0.9%増の11兆4,570億円となり、3カ月連続で増加した。伸び率は前月(3.0%増)より縮小した。なお、季節調整済前月比は0.8%低下した。

小売業販売額・前年同月比増減率の推移(出典:経済産業省Webサイト)

大型小売店のうち百貨店はマイナス

卸売業販売額は前年同月比0.9%増の26兆9,790億円と、2カ月ぶりの増加。卸売業と小売業を合わせた商業販売額は同0.9%増の38兆4,360億円と、同じく2カ月ぶりに増加した。

小売業販売額を業種別に見ると、自動車小売業が同8.0%増、医薬品・化粧品小売業が同5.1%増、飲食料品小売業が同3.1%増など、全8業種中4業種で増加。一方、燃料小売業は同10.7%減、機械器具小売業は同3.9%減など、4業種で減少した。

大型小売店の販売額は同0.6%増の1兆6,412億円と、3カ月連続の増加。内訳は、百貨店が同0.2%減の5,393億円、スーパーが同1.0%増の1兆1,020億円となった。商品別では、衣料品は同6.4%減、飲食料品は同2.4%増、その他は同2.9%増となった。

コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は同4.6%増の9,083億円と、28カ月連続で増加した。