長野県須坂市は、長野電鉄屋代線の線路跡に整備を進めていた「河東線記念公園」を8月1日にオープンすると発表した。当日は長野電鉄も参加してのキックオフイベントを開催する。
長野電鉄屋代線は、屋代駅と須坂駅を結んだ24.4kmの路線。1922年に河東鉄道が開業し、1926年に長野電鉄河東線となった。2002年の河東線一部区間廃止にともない、屋代~須坂間は屋代線に改称されたが、乗客数の減少により設備更新が負担となり、2012年4月1日付で廃止された。
廃止から3年余りを経て、「私たちの大切な足として活躍し、須坂市の発展に貢献してくれたこの路線のたとえ一部でも後世に伝え、残したいとの熱い思い」(須坂市)から、地元住民と企業、行政が協力して記念公園の開設にこぎつけたという。キックオフイベントは8月1日10~12時に開催。河東線写真展や長野電鉄のグッズ販売を行うほか、バンド演奏やご当地ヒーロー登場などの催しを繰り広げる。