ブラックマジックデザインは27日、編集/カラーコレクション用ソフト「DaVinci Resolve 12」のパブリックベータ版を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
「DaVinci Resolve」は、カラーコレクターとノンリニアビデオ編集が融合したソリューション。SD、HD、Ultra HDのプロジェクトを作成する個人ユーザー向けの無償版「DaVinci Resolve 12」と、マルチGPU、4K出力、モーションブラーエフェクト、時間的/空間的ノイズ除去、3Dツール、リモート/マルチユーザー・コラボレーションツールを搭載したプロのスタジオや共同で作業を行うワークグループ向けの有償版「DaVinci Resolve 12 Studio」(995ドル)が用意される。
新バージョンでは、インターフェースがモダンなデザインに一新され、目への負担が軽減されたほか、複数のソースからプログラムをリアルタイムで編集できるマルチカメラ編集機能を搭載。また、トリムモード、マルチスリップ、スライド、リップル、ロールといった編集機能が向上したほか、高サンプリングレートに対応し新しいオーディオエンジンを搭載。さらに、編集ワークフローに適応できるようにメディア管理機能が再設計されたのに加えて、Intel Iris GPU および Intel Iris Pro GPU に対応したことでパフォーマンスが飛躍的に向上するなど、多くの新機能の追加や改良がなされている。
なお、今回からこれまでの無償版「DaVinci Resolve Lite」が「DaVinci Resolve」に、有償版の「DaVinci Resolve」が「DaVinci Resolve Studio」へ、それぞれの特徴がより強く反映されたネーミングに変更されている。ちなみに「DaVinci Resolve 12」の最終版は、ベータ版でのテストが完了し次第、8月下旬頃に同社のWebサイトにてダウンロード提供が開始される予定となっている。現在ダウンロードページでは、「DaVinci Resolve 12 Beta」(Mac版/ Windows版)と「DaVinci Resolve 12 Studio Beta」(Mac版/ Windows版/ Linux版)が配布されている。