電子貸本サービス「Renta!」を運営するパピレスが28日、電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」などを運営するGYAOと7月27日に合弁会社ネオアルドを設立したことを発表した。
パピレスは、1995年に日本で初めて電子書籍の販売を開始。デジタルならではの機能を持った次世代コンテンツの開発に継続して取り組んできた。近年では、コミックに動きを追加した演出で見せる「コミックシアター」や、小説の文章を短く区切り、画像を追加した「絵ノベル」などもリリースしている。
一方のGYAOは、ヤフーグループのエンターテインメントカンパニーとして、電子書籍サービスの「Yahoo!ブックストア」や無料映像配信サービスの「GYAO!」など、8つのエンターテインメントサービスを運営。「Yahoo!ブックストア」では、出版社との連動企画、月額制読み放題サービスの提供など、多様なユーザーに向けた取り組みを行っている。
ともに電子書籍を中心に事業を展開している両社による新会社設立の目的は「次世代コンテンツをより一層、社会的に普及させていくこと」。今後は、デジタルならではの機能やおもしろさを持った次世代コンテンツの開発と制作を行い、電子書籍市場の拡大に取り組む。
新会社の名称"ネオアルド"は、ルネサンスの出版事業者アルド・マヌーツィオの名前に、ギリシア語で「新しい」を意味する「ネオ」を付加したもので、「写本から活版印刷へと大きな変革がもたらされたように、紙書籍の置き換えではなくデジタルならではの特性を持った次世代のコンテンツを作り出していきたい」という思いがこめられている。