千趣会はこのほど、「家計管理」についての調査結果を発表した。調査は5月20日~6月3日、ベルメゾン生活スタイル研究所が運営するモニターサイト「ベルメゾンデッセ」に登録する20~60代の女性3,345人の回答から20~50代の回答を集計した。
家計管理、「うまくできている」は32.0%
「現在の家計管理について、あなたの気持ちに近いものは?」と聞いたところ、「うまくできている方だと思う」「わりとうまくできている方だと思う」を合わせると32.0%で、3人に1人はうまくできていると評価していた。
「うまくできていない方だと思う」「あまりうまくできていない方だと思う」は合わせて36.9%。うまくできている人を若干上回った。既婚者と未婚者ではほとんど差がなく、年代別では40代の「うまくできている」は28.9%と平均より低い結果に。「子供の教育費や住宅ローンなどが重くのしかかる40代は、家計のやりくりが最も難しい年代と言えそうです」と同調査。
将来の家計管理について、うまくやりくりしていく「自信がある」「わりと自信がある」は合わせて31.7%、「自信がない」「あまり自信がない」は29.8%で、ほぼ半々という結果になった。
また、「毎月決まった金額を貯金している」人は56.4%、「貯金額を把握している」人は81.8%、「世帯の支出総額を把握できている」人は66.9%、「借り入れの残高等はきちんと把握している」人は77.0%だった。
「夫の給与明細を見せてもらっている」は68.0%
さらに既婚者を対象に「夫の収入額を把握している」か聞くと、「あてはまる」は54.4%、「どちらかというとあてはまる」27.8%を加えると82.2%が夫の収入額を把握していると回答。年代別では、30代が最も高く84.5%だった。
「夫の給料明細を見せてもらっている」に「あてはまる」は52.3%、「どちらかというとあてはまる」15.7%で合計すると68.0%が見せてもらっているという結果になった。有職主婦の65.8%に対して、専業主婦は70%と見せてもらっている割合が高い。また年代別では、20代が72.8%で最も高く、40代が全体より低い66%という結果になった。
また、「自分の給料明細を見せている」では、全体の42.6%が「あてはまる」「どちらかと言えばあてはまる」と回答。年代別では20代が73.3%と突出し、年代が上がるほど「見せている」と答えた人の割合が少なくなり、30代50.1%、40代40.9%、50代35.4%という結果だった。
「夫は家計のことをよく理解している」に「あてはまる」は17.8%、「どちらかというとあてはまる」の30.5%を合わせると48.3%が理解していると答えている。有職主婦の45.8%に比べ専業主婦は50.7%が理解していると回答。また20代が56.8%で最も高く、最も低かった40代の46.3%と比べると10ポイントの差があった。
「家計の将来が不安で仕方ない」人は69.5%。未婚者は既婚者に比べて不安に思っている人が多く75.1%と既婚者に比べて7ポイントほど高くなっていた。「将来を見据えた家計管理をしている」人は48.5%。未婚者では39.1%、既婚者の50.7%に比べると10ポイントほど低い結果だった。さらに、「節約は収入を得るのと同じくらい重要」と考えている人は全体の85.7%となった。
家計の管理は7割が「妻」
既婚者に「家計管理は主に誰がしていますか」と聞くと、「妻」67.9%、「いっしょに」18.2%、「夫」12.5%で、既婚者の家計管理は約7割が「妻」が担っている結果に。年齢別では、50代で「妻」と答えた人が他の年代より多く72.9%、20代30代では「いっしょに」と答えた人が40代50代より多く、夫婦で協力して家計管理している傾向が伺えた。
未婚者に、「家庭をもったら、家計管理は誰が管理するのがよいと思いますか」と聞いたところ、「いっしょに」64.8%、「妻」28.6%、「夫」1.3%となった。「今後の家計管理は、夫婦一緒に協力しながらというスタイルに変化していきそうです」と同調査。