JR西日本はこのほど、大阪環状線桃谷駅のリニューアル計画を発表した。駅舎や駅構内店舗の美装改良、高架下エリアでの商業施設開発などを行い、駅や駅周辺の魅力向上を図る。

高架下商業施設新設エリアイメージ。外部通路から南側(天王寺方)をのぞむ

新設改札口(北口)イメージ

駅構内店舗リニューアルエリアイメージ

駅ファサード(西口)イメージ

桃谷駅リニューアルは、大阪環状線のイメージアップや利用者の満足度向上を図る「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として計画されたもので、2016年夏頃の完成をめざす。

計画によれば、ホーム、改札内外コンコース、トイレ、案内サイン、外壁など駅舎全体を美装改良するほか、駅構内店舗エリア(約550平方メートル)も全店舗をリニューアル。駅舎北側には改札口を新設し、改札を出た駅北側高架下に約1,000平方メートル規模の商業施設を開発。北口改札から商業施設の前(西側)を通行し、さらに北側へ進む動線を創出する。

改良にあたり、駅周辺が桃の名所であったことにちなみ、故事成語の「桃谷成蹊(とうりせいけい)」をコンセプトとして採用。この言葉は、徳のある人物のもとに人が集まることを、花や実を慕って人が多く集まる桃やスモモの下に自然に道ができる光景になぞらえたものだという。

このコンセプトの下、桃谷駅の南口(天王寺方)から駅構内店舗エリア、改札口、新設する北口(鶴橋方)を抜けて高架下エリアに至る南北動線を「一本の小道」に見立て、快適で利便性の高い「道」づくりをめざすという。