本田技研工業(ホンダ)の英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは現地時間の24日、欧州で2015年末に発売を予定しているアドベンチャーモデル「CRF1000L Africa Twin」の技術概要について発表した。
CRF1000L Africa Twinは、1990年代に大人気を博した「XRV750 Africa Twin」同様に、オンロード・オフロードを問わずに世界中のさまざまな道を走破できるアドベンチャーモデル。
エンジンは、レーシングマシンの開発で培ったノウハウを活用した、軽量でコンパクトなパッケージの水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒998ccエンジンを搭載。フレームは、オフロードでの優れた走行性能とオンロードでの機敏なハンドリングを両立する、軽量なセミダブルクレードルフレームを採用している。
さらに、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)のコントロール性能を向上。今回のDCTには、マニュアルモードのほか、良好な燃費性能と快適なクルージングを最適なバランスで発揮できるように設定された「Dモード」、スポーティーな走りをさらに追求した変速パターンを採用した「Sモード」という、2つのオートマチックモードを備えている。また、ABSとHonda セレクタブル トルク コントロールを搭載したモデルもタイプ設定した。
車体色は、ダカールラリー参戦マシン「CRF450 RALLY」のカラーをまとった「CRF ラリー」をはじめ、「トリコロール」「シルバー」「ブラック」の全4種類を予定している。欧州での価格は、スタンダードモデルで1万2,100ユーロ(販売国の税金によって異なる)を予定。欧州での発売後、北米や日本などでの販売も計画されている。