三菱航空機は7月27日、次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi RegionalJet)に関するWEB情報発信ツール「MRJ Newsletter」第3号で、MRJの疲労強度試験機の後部胴体後部が6月30日に最終組み立てラインに搬入され、飛行試験機5機を含め7機を製作する試験機の最後の機体が最終組み立て工程に入ったことを発表した。
そもそも機体構造強度を検証する強度試験機には、「静強度試験機」と「疲労強度試験機」の2機がある。2014年より実施している静強度試験においては、機体運用中に予想される最大の力を静的に負荷し強度の確認・保証を行い、今回の疲労強度試験においては、機体運用中に予想される繰り返しかかる力を負荷し耐久性の確認・保証を行う。
MRJの疲労強度試験は8万回の飛行回数を想定し実施。1日8回の飛行を想定した場合、1万日(27年以上)の運用年数に相当することとなる。なお、MRJの飛行試験初号機は、9月~10月に初飛行を予定している。
また、1月に着工したMRJ量産工場(小牧南新工場)は現在、鉄骨の組み上げが急ピッチに進められている。建設中のこの工場では、各種装備品の取り付けや最終組み立てを実施し、機体は全てこの新しい工場で生産・納入となる。
(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.