マツダは東京・六本木で8月23日まで行われる「六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」にて、「Be a driver. Experience at Roppongi」と題したイベントを開催中だ。新世代マツダ車を展示するほか、抽選で招待されたファンと開発者がコミュニケーションできる体感イベントも行っている。
六本木ヒルズで新型「ロードスター」「CX-3」「デミオ」が見られる!
マツダが企画した「Be a driver. Experience at Roppongi」は、"展示イベント"と"体感イベント"の2部構成だ。このうち展示イベントは、六本木ヒルズのメトロハット前に特設ブースが設けられ、「六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」の開催期間中、誰でも自由に見学できる。展示車両はいずれも今年発表された新世代マツダ車ばかり。新型「ロードスター S Special Package」が展示されるほか、8月初旬まで「CX-3 XD Touring L Package」、8月初旬以降は「デミオ XD MID CENTURY」も同時に並ぶ。
会場は地下鉄六本木駅からも近く、多くの人々が行き来するエリア。取材に訪れた日は平日だったが、老若男女が足を止め、ドアを開けて車内を見学したり、説明員から話を聞いたりしていた。また、マツダ車のデザインにフォーカスしたパンフレット「TOUCH MAZDA」も配布され、好評の様子だった。
開発者と一緒にマツダ車に試乗するイベントも
一方、体感イベントでは、事前に応募したファンを招待して、開発者のトークセッションや同乗試乗が行われる。筆者が取材した日は、「ROADSTER DAY」と題し、新型「ロードスター」の開発メンバー6名が登場。参加したファンの多くが歴代「ロードスター」やマツダ車のユーザーで、すでに新型「ロードスター」に乗ったという参加者も。
トークセッションでは、興味深い話が次々と飛び出した。2007年から「ロードスター」開発担当主査を務める山本修弘氏は、2012年の発売予定が、開発の優先順位が落ちたことで延期されたエピソードを紹介。「でも、『4代目で最もやらなければならないことはなんだろう?』と見つめ直す時間が生まれ、結果的に遅れたことはよかった」とポジティブに振り返っていた。
チーフデザイナーの中山雅氏は、「ライトウェイトスポーツカーは小さく、デザイン上の制約が大きいので、いろいろ知恵を出さなければならない。その分だけ、新しいデザインができた」と明かした。他にエンジン制御担当の大久千華子氏、「i-ACTIVSENCE」担当の馬越唯氏、エンジンサウンド担当の梶川直子氏、マツダコネクト担当の古江彩氏ら、女性開発者も登壇。車高が低く軽量な「ロードスター」ならではの開発の苦労を語った。
続いて質疑応答に移ると、「持ち時間は1人何分ですか?」と尋ねる、やる気満々のファンの姿も。新型「ロードスター」のオーナーは、「今後どういったオプションやアフターパーツが出るのか?」と、ユーザーにとって気になるポイントを質問していた。これに山本氏は、「サードパーティの皆さんにも、早い段階からクルマをお見せしているので、今後いろいろなパーツが出ると思います。それを使って、自分だけの『ロードスター』を作って楽しんでほしいですね」と答えていた。
その後、モニターと説明書を使ってドライビングポジションのレクチャーが行われ、いよいよ開発者が助手席に同乗しての「ロードスター」試乗会へ。さすがライトウェイトスポーツということで、マニュアル車を希望するファンが多かったようだ。開発者が運転を担当し、子供が助手席に同乗するパターンもあった。参加者は開発者と会話しながら、約20分ほどの試乗を楽しんでいた。
体感イベントの応募受付は7月27日まで。なお、マツダは今回のイベント以外にも、年間を通じて「Be a driver. Experience」というファン向けの施策を展開するとのこと。