Mac OS Xの基礎の基礎 4 Webを見てみよう!

Macの基本的な操作は前回までである程度理解できたと思う。しかしそろそろMac OS Xの操作だけでは面白くなくなってきた頃かもしれない。そこで今回はiPhoneでもおなじみ、Webブラウザ「Safari」の使い方を見てみよう。

Safariの基本操作

Safariはもともと、Mac用のWebブラウザだ。アイコンもiPhoneにあるものと同じで、Dockにあるアイコンをクリックすることで起動する。

Dockにある「Safari」のアイコン。iPhoneにあるものとほぼ同じだ

初回起動時には簡単なガイドが表示される。見ての通りとてもシンプルな画面で、一番上にツールバーがある以外は何もない

「Safariを始める」をクリックすると、最初から登録されている「お気に入り」がアイコンで表示される。ここではAppleのアイコンをクリックしてみよう。

お気に入りには人気のあるサイトのブックマークが最初から登録されている。Appleのアイコンをクリックしよう

Appleのサイトが表示された。文字の表示が綺麗なのも特徴のひとつだ

まずはウインドウ上方部のツールバーを見てみよう。左側には「< 」「>」のボタンがあり、これはそれぞれ「前のページに戻る」「次のページを表示」。その横はサイドバーの表示ボタン。ここでお気に入りやブックマーク、リーディングリスト(後述)を確認できる。

左側は「前のページに戻る」「次のページを表示」「サイドバーの表示」ボタン

「サイドバーの表示」ボタンでサイドバーが表示/非表示される。ブックマークなどがここから呼び出せる

右側にあるのは「共有」ボタンと「タブ」ボタン。「共有」では表示されているWebページをブックマークやリーディングリストに登録したり、URLからメールやメッセージを送ったりできる。一番右の「+」ボタンを押すとタブを増やしてWebページを同時に表示できるようになる。「タブ」ボタンは開いているタブの内容を一覧で見ることができる。

右側は「共有」「タブ」「タブ追加」ボタン

「共有」ボタンで開いているWebページをブックマークに追加するなどの操作ができる。TwitterなどへURLをツイートするときにも利用できる

「+」ボタンをクリックするとタブが追加され、ひとつのブラウザウィンドウで違うWebページを開くことができる

「タブ」ボタンで今開かれているタブがすべてサムネイルで表示できる。ブランクの「+」ボタンでも新しいタブを開くことができる

そして真ん中のバーが検索/URLフィールド。URLを記載すれば指定したWebサイトを開くことができ、何かの単語で検索したい場合は単語をここに記入すればGoogleで検索された結果が表示される。

Webで検索して表示したい場合はここに単語を入力すれば検索結果が表示される

URLを直接入力すれば指定したWebサイトに直接アクセス。右端の矢印マークで再読込できる

リーダー表示とリーディングリスト

アクセスしたWebサイトの記事が長かったり、広告が多くて読みにくいときはリーダ表示を使おう。URLフィールドの左端にアイコンが表示されているときに利用できる機能で、Webのレイアウトなどを省いてテキストと画像だけで構成されるシンプルな表示にできる。読み込みも早くなるので外出先などで利用するのにも最適だ。

開いているWebサイトのURLフィールドにこのアイコンが出ていたらクリックしよう

テキストと画像のみのシンプルな画面が表示される。表示が一部乱れたり、対応していないサイトもあるので注意

もうひとつ、マウスカーソルをリーダ表示ボタンに重ねたとき、URLフィールドに「+」ボタンが表示される。これがリーディングリスト登録ボタン。リーディングリストは開いているWebページを「あとで読む」ときに使う機能で、登録するとサイドバーのリーディングリストの中に保存される。

「+」ボタンをクリックするとURLがリーディングリストに保存される

サイドバーを開いてみよう。リーディングリストパネルにURLが保存されている。リーディングリストはオフライン時でも閲覧できる

iPhoneと情報を共有しよう

さてiPhoneユーザーにとって重要なのはここからだ。iPhoneをある程度使いこなしている人なら、すでにブックマークがたくさんできていて、リーディングリストも使いこなしているかもしれない。でもMacを使う上でこれらの情報はもう一度入力しないといけないのだろうか。

iPhoneユーザーならApple IDのアカウントを取っているのでは? App Storeでアプリをダウンロードするために設定したメールアドレスとパスワードがそれだ。実はiPhoneとMacはこのApple IDアカウントを使って情報を共有できるのだ。ブックマークやリーディングリスト、さらにiPhone、Macで開いているタブも共有できる。

Apple IDのアカウントは[システム環境設定]の「iCloud」から設定する。iPhoneで使っているApple IDとパスワードを入力すると、共有する情報の設定ができるようになる。

[システム環境設定]-[iCloud]から設定しよう

iPhoneで使っているApple ID(App StoreやiTunes Storeで使っているもの)を入力する

とりあえずチェックをはずして「次へ」

iCloudで共有できる機能が一覧で表示される。この中の「Safari」にチェックを入れよう

アカウント設定が完了したらブックマークやリーディングリストを見てみよう。MacのSafariに登録されていたもの以外の、iPhoneで使っているブックマークなどが追加で表示されているはずだ。また先ほどの「タブ」ボタンをクリックすると、iPhoneで表示しているWebページやタブも表示される。履歴も共有されるので、iPhoneで過去に閲覧したWebページなども参照できる。

それまでなかったブックマークが追加されている。これはiPhoneや他のMacで登録されたブックマークが共有されたため

タブボタンをクリックすると、現在自分のMacで開いているタブの他に、同じiCloudアカウントを設定しているMac、iPhone、iPadで開いているWebページが表示されている

使っているMacでは開いたことのないWebページの履歴も表示されている。これも他のMacやiPhoneのもの

同じく、Apple IDのアカウントを設定すると、iPhoneのロック画面にSafariのアイコンが表示されるようになる。これはMac上で開いているSafariのページがあるよというサイン。タップして開くとMacで開いているのと同じWebページが表示される。

左下に表示されているSafariアイコン。これをタップして開くとMacで開いているWebページがそのまま表示される

Apple IDによるiCloudを使った情報共有は、Safariの他にもMail、メモ帳、連絡先、カレンダーなど多くのもので利用できる。次回からiCloudに関連したソフトの紹介と、iCloudによる情報共有について解説していこう。