お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が23日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで行われたAGF『ブレンディ ボトルコーヒー』のイベントに登場し、芥川賞をきかっけに、自身が今後ひな壇のバラエティ番組には出ないと漏らしたという報道について「大ウソですね」と完全否定した。

『ブレンディ ボトルコーヒー』のイベントに登場した、ピース・又吉直樹

これは、女性自身が、又吉の古くからの知人の話として報じたものだが、又吉は「大ウソですね」と完全否定。さらに「コンビでバラエティ番組にどんどん出たいと思ってます」と、芸人としてのさらなる活躍を宣言した。

そんなコンビの相方・綾部祐二について、又吉は「最近、家は買っておいた方がいいとか、(賞金や印税の)使い道をすごいアドバイスしてくる」と近況を紹介。綾部は事あるごとに「又吉のアシスタントになる」などと話しており、又吉は「最近生きがいをを見いだしたみたい」「生き生きしていて、肌ツヤもいい」と、受賞をきっかけに新たなキャラクターを見つけた相方を評した。ただ、受賞作『火花』が映像化されても、綾部が主役に起用されることは「マズいと思います」と、きっちりくぎを刺していた。

一方で、自身の受賞後の変化については「おめでとうと言われすぎて、自意識過剰になっている」と反省。テレビ局や劇場など、さまざまな現場に入ると祝福されて「ありがとう」と返答する癖がついたことから、「コンビニで『いらっしゃいませ』と言われて『ありがとう』と言ってしまった」と失敗談を明かした。

男性にエッセイを朗読する又吉

今回、又吉は『ブレンディ ボトルコーヒー』の期間限定パッケージに、コーヒーにまつわるエッセイ9編を書き下ろした。この日のイベントでは、ファンの中から選ばれた1人に、そのうちの1編を又吉本人が朗読するという企画を実施。見事選ばれたのは男性で、女性を期待していた又吉は「まさか男性だと思いませんでした」と苦笑いしたが、男性が兵庫から駆けつけたということを聞き、感謝の言葉をかけていた。

コーヒーにまつわるエッセイというお題から、ネタがかぶらないようにするのが大変だったという又吉。女性にふられた実体験も記されており、近況では「20代後半から彼女はいない」と明かしながら、芥川賞を受賞しても「(女性にモテることは)ないと思います」と謙虚に語った。

イベント後にはサイン会も実施