最近、メディアで度々見かけるようになった「オワハラ」という言葉。この言葉は一体何を指し、どうして今この言葉が注目されているのでしょうか? 今話題の新語「オワハラ」についてご紹介します。

■「オワハラ」は就活終われハラスメントの略

「オワハラ」は就活終われハラスメントという言葉の略語です。そもそも「就活終われハラスメント」が何なのかというと、学生に内々定を出している企業が、内定をちらつかせて他社の面接を受けないよう脅したり、内定を出すという条件で就職活動を終了するよう要求したり、さらには面接期間を長期間に設定して他社への就職活動を行わせないようにしたりする嫌がらせ行為のことです。

なぜこのような企業による嫌がらせ行為が行われており、それが問題になっているのかというと、従来の採用スケジュールによる面接開始時期が、経団連の指針により従来の4月スタートから8月スタートへと4カ月後ろ倒しになったためです。

この経団連の指針には罰則は設けられておらず、優秀な人材を早めに確保する青田買いに走る企業も多く、さらに早めに内定者を出し、その内定を辞退させないよう活動する企業もあり、それがオワハラを促進させているのではと考えられています。

■「内々定」は、単なる企業側の戦略

オワハラに遭ってしまった場合に注意したいのは、いくら企業が「内定を出しますよ」と言っていたとしても、それはただの「約束」だということです。つまりただの約束である以上は、内々定を出されていたとしても、その約束によって学生を拘束することはできないということです。

また内々定は企業が人材を確保するためにとる戦略ですが、学生には学生の就職活動に対する戦略があります。その同じ戦略という意味において、企業が優先される理由はないはずです。

オワハラに遭った場合は、それが「嫌がらせ」でしかないことを認識しながら、自分の意思を最優先に考えて就職活動を行うようにしましょう。またオワハラを行うような企業に、長期間勤務し続けられるかどうかという目線で企業選びを行うのも大切かもしれません。

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