Windows 10の提供開始となる7月29日まで、残りちょうど1週間。本記事では、現在使用中のPCをアップグレードしたいというユーザーのため、各メーカーが発表しているWindows 10動作確認対象モデルの情報をまとめてご紹介する。
このリストに入っていないモデルにおいても、搭載OSが正規ライセンスのWindows 7 SP1、8.1 Update、Windows Phone 8.1であれば、一部を除きWindows 10無料アップグレードの対象となる。具体的には、タスクバーの通知エリアに「Windows 10無料アップグレードアイコン」が出ていれば大丈夫と思っていいだろう。このアイコンの詳細については「Windows 10の無償アップグレード予約開始 - Windows 7/8.1に通知現る」をご覧頂きたい。
ただし、メーカーが動作保証しないモデルは、独自アプリが動作しなかったり、今後ドライバの提供が行われない可能性がある(多数のメーカーが、アップグレード対象機種でも、利用できない機能やソフトウェアが発生する可能性があると注意を呼びかけている)。インストールは購入時の状態に戻すリカバリディスクを必ず作成し、自己責任で慎重に行いたい。
NECパーソナルコンピュータ
NECパーソナルコンピュータでは、2013年5月以降発表のLaVie(LAVIE)、LaVie Tab W(LAVIE Tab W)、VALUESTARで、Windows 10の動作保証が確認されている。ただし、Windowsタブレット「LAVIE Tab W」シリーズのPC-TW710M1S、PC-TW710M2S、PC-TW508BASは動作保証対象外。2013年4月以前に発表したLaVieとVALUESTARについても、同じく動作確認の対象外となる。
具体的な機種は「アップグレード対象製品一覧」ページで確認可能。
富士通
富士通では、現時点でWindows 10の動作保証を行なう機種を案内するほか、7月末に「Windows 10アップグレード情報」を公開予定(22日時点では未公開)。
デスクトップPC「ESPRIMO」シリーズの対象機種は、ESPRIMO FH(2012年10月以降発表モデル)、ESPRIMO DH(2012年10月~2014年5月発表モデル)、ESPRIMO WH(2013年10月発表モデル)、ESPRIMO EH(2013年2月発表モデル)。
ノートPC「LIFEBOOK」シリーズでは、LIFEBOOK AH、LIFEBOOK SH、LIFEBOOK CH(2012年10月以降発表モデル)、LIFEBOOK UH、LIFEBOOK SH(2013年2月以降発表モデル)、LIFEBOOK TH(2014年1月・2月、2015年1月発表モデル)、LIFEBOOK GH(2015年1月発表モデル)。
タブレットPC「ARROWS Tab」、「STYLISTIC」シリーズでは、ARROWS QH(2014年10月、2013年10月発表モデル)、ARROWS Tab Wi-Fi QH(2012年10月発表モデル)、STYLISTIC QH(2012年10月発表モデル)。
東芝
●Windows 10 アップグレードサポート対象予定機種について
東芝では、2014年5月以降に発表されたモデルをアップグレードの保証対象としている。これに加え、2013年7月発表以降のモデルについても確認作業を行なっており、結果を後日掲載するとのこと。
確認作業の結果によっては、現在案内しているアップグレード対象機種も含め、サポート対象外になることや、制限事項などが発生する可能性もある。また、アップグレード対象機種では、アップグレード手順や必要なソフトウェアなどの情報提供を行う予定だが、それらはWindows 10リリース以降になる場合もあるという。本稿でリストアップはしないが、企業向けモデルも同等の条件だ。
アップグレード対象機種は、dynabook D、dynabook REGZA PC、dynabook T、dynabook EX、dynabook BX、dynabook B、dynabook AX、dynabook P、dynabook KIRA、dynabook R、dynabook N、dynabook tab Sシリーズ。東芝ダイレクトモデルのdynabook DB/D、LIFEBOOK REGZA PC、dynabook TB、dynabook BB、dynabook AB、dynabook Satellite、dynabook P、dynabook KIRA、dynabook R、dynabook NB/N、dynabook tab S。
VAIO
VAIOでは、ソニー製造分(ソニーのサポートページに掲載)と、VAIO製造分(VAIOサポートページに掲載)が、別々に案内されている。
ソニー製造分のサポート対象機種は、2012年以降に販売された、Windows 8プリインストールモデル、Windows 8.1プリインストールモデルが対象。具体的には、Windows 8.1をプリインストールしたDuo 13、Fit 11、Fit 13、Fit 14、Fit 15、Pro 11、Pro 13、Tap 11、Tap 21。もしくは、Windows 8をプリインストールしたDuo 11、E11、E14、E15、E17、Fit 13、Fit 14、Fit 15、Tap 20、L24、Pro 11、Pro 13、S13、S15、T11、Tap 11、T13、T14、T15、Tap 21。
VAIO製造分では、全VAIO製VAIOがアップグレードの動作確認対象となる。機種別のサポート情報は、後日VAIOサポートページで公開予定とのこと(22日時点では未掲載)。
パナソニック
パナソニックでは、2013年6月以降に発売したLet'snoteシリーズ、TOUGHBOOK、TOUGHPADについて、Windows 7とWindows 8.1 Update搭載モデルが、Windows 10アップグレード保証対象機種となる。ただし、アップデートの際に、制限事項や注意事項が発生する可能性があるため、詳細については現在確認中。
Let'snoteシリーズの対象機種は、CF-RZ4、CF-MX4、CF-SX4、CF-NX4、CF-LX4、CF-AX3、CF-MX3、CF-SX3、CF-NX3、CF-LX3。TOUGHBOOKおよびTOUGHPADでは、CF-19Z、CF-314、CF-C2C、FZ-G1F、FZ-M1A、FZ-M1C、UT-MB5、UT-MA6。
Windows 10のアップグレード提供は7月29日。この「7月29日」という日付は、各国の現地時間となるため、日本でも29日にリリースが行われる。具体的なリリース時間は現時点では不明だが、Windows 10アップグレードファイルは約3GBと大きめなので、順次提供されていくとみられる。
新OSがどういった新機能を持っているのか、既存OSとどういった部分が違うのかといった点については、他記事「短期集中連載 Windows 10」テクニカルプレビューを試す(第1回) - テクニカルプレビューの入手と導入」や、「日本マイクロソフト、Windows 10無償アップグレードの要件を公開」、「Windows 10の無償アップグレード、7ユーザーが注意すべきポイント - 阿久津良和のWindows Weekly Report」などをご参照いただきたい。