ビー・エム・ダブリューはこのほど、スーパー・スポーツ「S 1000 RR」のテクノロジーと、GSシリーズで培ったツーリング性能を融合したアドベンチャー・スポーツ・バイク「S 1000 XR」を発表した。8月21日から販売開始される。
「S 1000 XR」は、2014年発売されたロードスター「S 1000 R」と共通の999cc並列4気筒エンジンを搭載する新ジャンルのモデル。同社の並列4気筒高性能エンジン搭載シリーズとしては、「S 1000 RR」「HP4」「S 1000 R」に続く4番目のモデルとなる。
エンジン出力はXRの特性に合わせ、最高出力160PSを発揮。多様なライディング・コンディションに対応するため、走行モードを「レイン」「ロード」「ダイナミック」「ダイナミックプロ」に切り替えることが可能だ(ダイナミックプロはコーディングプラグの接続が必要で公道使用不可)。
フレームは、エンジン・ブロックを強度部材として利用したアルミ合金製ペリメター・フレームを採用。フロントサスペンションは倒立フォーク、リアサスペンションはセンター・スプリング・ストラット付きデュアル・スイングアームと、スーパースポーツモデル「S 1000 RR」と同一のメカニズムを採用する。電子制御調整式サスペンションにより、走行状況に応じてダンパーの減衰力は1/1,000秒単位で調整される。
同モデルは余裕のあるサスペンションストロークと、広く取った路面とのクリアランスにより、ワインディングロード、カントリーロード、高速巡航、そして荒れた路面といったあらゆる状況にゆとりを持って対応することができる。先鋭的なフロントエンドはGSシリーズから、ふたつのヘッドライトは「S 1000 RR」から受け継ぎ、新カテゴリーのモーターサイクルに相応しいデザインに仕上げられている。「S 1000 XR」の価格は209万5,000円(税込)。