東武鉄道は24日から、伊勢崎線足利市駅の列車到着メロディを森高千里さんの楽曲「渡良瀬橋」に変更する。同日の特急「りょうもう7号」(足利市駅10時51分着)から変更するという。JR両毛線足利駅も同日から発車メロディを「渡良瀬橋」に変更する。

東武伊勢崎線足利市駅外観

夕暮れの渡良瀬橋

渡良瀬橋は足利市の渡良瀬川に実際に架かる橋。森高さんが曲作りに取り組んでいた際、地図で見た「渡良瀬川」の文字に引かれて実際に現地を訪れ、そこで見た情景をもとに「渡良瀬橋」の歌詞を書いたというエピソードがある。曲は1993年にヒットし、曲に描かれた足利市も、「ゆかりの地」としてファンに知られるようになった。歌詞に登場する場所を訪ねるファンも多く、足利市は2007年、渡良瀬橋の近くに歌碑を設置している。

足利市はこうした功績をたたえ、7月24日付で森高千里さんを「あしかが輝き大使」に任命。あわせて市内の2駅で列車到着メロディ・発車メロディを変更することになった。

当日は両駅でセレモニーを開き、メロディの披露や森高さんからのメッセージ代読などを行う。両駅構内に森高さんからのメッセージやサイン色紙などを展示するという。森高千里さんは「あしかが輝き大使」就任にあたり、「私の曲が少しでもお役に立てるなら、これほどうれしいことはありません。これからも『渡良瀬橋』を大切に歌い続けていきます」とのコメントを発表している。