国際石油開発帝石(以下、INPEX)と中部電力は21日、電力卸販売の共同実施に向けた基本合意書を締結したと発表した。
都市ガス事業者に電力卸販売
同合意書は、INPEX、中部電力および中部電力の子会社であるダイヤモンドパワーが、都市ガス事業者へ電力を卸販売し、同事業者が電力小売事業を実施する際の役割を取り決めたもの。
今後、INPEXが所有する販売チャネルと中部電力グループが持つ電力販売ノウハウとを活用し、現在、INPEXが天然ガスを供給している都市ガス事業者を対象に、電力卸販売の共同提案を行っていく。電力の供給を受けた都市ガス事業者は、家庭や企業に電力を販売できるようになるほか、電力とガスのセット販売も可能になるという。
INPEXと中部電力は、電力・ガスの小売全面自由化に向け、エネルギーに関する利用者の多様なニーズに柔軟に対応できるよう努めていくとしている。