日本政府観光局(JNTO)は22日、2015年上半期(1~6月)の訪日外国人数(推計値)が前年同期比46.0%増の913万9,900人となり、過去最多を更新したと発表した。これまで最高だった2014年上半期の626万人を約288万人上回った。

19市場で上半期最高を記録

上半期の訪日外国人数が過去最高を記録した国・地域は、韓国、中国、台湾、インドネシア、米国、フランス、スペインなど19市場。最も多かったのは中国で、同116.3%増の217万8,600人と前年同期の2倍以上に増えた。

2015年6月訪日外客数(JNTO推計値)(出典:JNTO Webサイト)

6月の訪日外国人数は前年同月比51.8%増の160万2,200人で、6月として過去最高を更新。6月は、夏休みシーズンの開始や訪日旅行プロモーションに加え、円安傾向、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、ビザ緩和、消費税免税制度の拡充などが増加要因となった。

国・地域別に見ると、17カ国・地域で6月として過去最高を記録。トップの中国は同167.2%増の46万2,300人と全市場を通じて単月最高となり、50万人に迫る勢いを見せた。6月はクァンタム・オブ・ザ・シーズ(乗客定員4,180人)をはじめ30隻が寄港。中旬以降は、MERSの感染拡大があった韓国から訪問先を変更する動きがあり、訪日についても需要が上乗せされたという。