ディスコは、2016年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、7月の就職活動状況に関する調査を実施した。調査は7月1日~6日にかけて行い、1,360人から回答を集めた。

6月調査時よりも内定率は15ポイント増加

選考解禁を1カ月後に控えた7月1日現在の就職活動状況について尋ねたところ、内定率は50.6%で前回調査(6月)の35.1%から1カ月で15ポイント増加した。昨年までは選考解禁1カ月前(3月)の内定率は5%前後であったが、今年は大幅にアップしている。

上:7月1日現在の内定状況 下:内定率の推移

内定を得ている学生に内定企業の業界を聞くと、「情報処理・ソフトウエア」(27.2%)が最も多かった。文理男女別すべての属性で1位となり、幅広く内定を出していることがわかる。次いで、「建設・住宅・不動産」(15.7%)、「情報・インターネットサービス」(10.8%)となった。

内定を得た業界

一人あたりのエントリー社数の平均は58.3社、企業単独セミナーの参加社数は21.1社、エントリーシート(ES)提出は16.2社、面接試験は7.1社だった。エントリー社数は昨年度の選考解禁1カ月前の3月より2割以上少なくなっているが、企業単独セミナーの参加、ES提出、面接試験は前年3月実績を上回っている。

選考解禁1カ月前の活動量比較

今後の就活について尋ねたところ、66.9%が「内定企業よりも大きい企業が中心」、29.2%が「同規模中心」で、多くの学生は大手企業を意識していることがわかった。内定を保持している企業については、「他に内定が出なければこの企業に納得して入る」が56.7%で、前月の6月(47.1%)より大きく増加している。

まだ内定を得ていない学生に就職活動の進捗度合いを聞くと、「順調に進んでいる」(7.9%)、「やや順調に進んでいる」(21.0%)を合わせて28.9%が「順調」と回答した。残りの7割強は「苦戦している」と感じているようだ。同様に、就職活動に焦りを感じているかについては、8割近くが「焦っている」と回答した。

就職活動についての焦り