東芝は21日、明らかになった不適切会計処理の責任を取る形で、現社長の田中久雄氏はじめ、前社長の佐々木則夫副会長、その前社長となる西田厚聰会長の辞任を正式発表した。

また、下光秀二郎副社長、深串方彦副社長、小林清志副社長、真崎俊雄副社長、前田恵造専務らも辞任。なお、前田氏は代表権を有さない執行役として留まる。

後任の社長は、2014年6月から取締役会長を務める室町正志氏が兼任する。また、2013年6月から執行役上席常務を務める牛尾文昭氏が、代表執行役上席常務に新任する。7月下旬には、このほかの取締役および執行役の処分を決定。8月中旬には、新経営陣の公表が予定される。

東芝の不適切会計処理をめぐっては、21日に第三者委員会の調査報告書が公開された。PC事業では、PCパーツの調達価格とODM事業者への販売価格の差額を、製造原価から控除して不適切に利益を計上したことなどが指摘されている。