バターの風味が豊かでサクサクとした口当たりの「ショートブレッド」は、スコットランドの伝統的なお菓子。紅茶にもよく合い、アフタヌーンティーにもピッタリです。輸入食料品店などでもよく見かけるこのお菓子、手作りできることをご存じですか? 今回はビニール袋を使った簡単な作り方を紹介します。

ビニール袋を使って作ったショートブレッド

ビニール袋に材料を入れてもむだけ

■材料 (6cm×2cmサイズ約10本分)
小麦粉 120g
バター 60g (マーガリンでも代用可)
砂糖 30g

最初に清潔なビニール袋を用意します。スーパーのレジ付近などでロール状になっている薄手のビニール袋で大丈夫です。穴があいていないことを確かめたら、中にバターと砂糖を入れます。バターと砂糖がなじむまで、袋の上から手でもみます。

材料はバター、小麦粉、砂糖だけ……と極めてシンプル

ビニール袋の上から手でもみ込んでいきます

バターと砂糖がまんべんなくなじんだら、次は小麦粉を加え、再びビニール袋の上から手でもみます。最初は粉っぽかった生地も、もんでいくうちにだんだんひとかたまりになっていきます。

バターと砂糖がなじんだら小麦粉を投入

ビニール袋から生地が離れるようになったら生地の完成です。

生地のできあがりの目安

生地ができたら、ビニール袋の上から手で平らに伸ばします。次にめん棒を使って1cm程度の厚みに伸ばしていきます。厚さが均等になったら、冷蔵庫で30分ほど寝かせます。

めん棒で薄くのばしていきます

まな板などの上に生地が入ったビニール袋を置きます。ビニール袋に切り込みを入れて開き、生地をむき出しにします。次に生地を1.5cm×5cmくらいの長方形にカット。オーブンを200度に設定し、予熱を開始します。

1.5センチ×5センチくらいの長方形に切り分けます

切り分けた生地にフォークの先端を使って穴を開けます。フォークではなく、つまようじや竹串を使って開けてもいいでしょう。

穴を開けると、ショートブレッドらしい姿に

天板にオーブンシートを敷き、その上に生地を置きます。予熱しておいたオーブンに入れ、温度を170度にまで下げて20分ほど焼きます。焼き上がりは柔らかめですが、冷めるとサクサクになります。

天板にオーブンシートを敷き、生地を並べます

クッキー生地としても

生地は3mm程度に薄く伸ばし、型抜きして焼けばクッキーにもなります。この場合はオーブンの加熱時間は減らしてください。

同じ生地を使ってクッキーを作ってみました

抹茶やココアなどを入れてもおいしい

甘さは少し控えめです。甘い方が好きな場合は、砂糖の使用量を40gにして作ってもいいでしょう。バターがない場合はマーガリンでも代用できますが、やはり風味の点ではバターに劣る気がします。生地にココアや抹茶、紅茶の葉、黒ごまなどを混ぜてもおいしいです。

ビニール袋は薄手のものでも大丈夫ですが、爪を伸ばしている人や子どもといっしょに作るときは、二枚重ねにしたり厚めのものを使ったりすれば安心です。ボウルや泡立て器、ヘラなどは使わないので、洗い物も少なくなって後片付けもラクです。

執筆:麦原 ケイ (ベル・エキップ)
猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。

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