多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「パソコンで検索したGoogleマップ、スマホに転送できないの?」という質問に答えます。
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パソコンのGoogleマップで検索した結果をAndroidで見ようとすると、場所をGoogleアカウントに保存しておきそれをAndroidで呼び出すか、URLを自分宛のメールにコピー&ペーストして送信する、というなんとも二度手間な処理を伴います。
そのようなパソコンとスマートフォンの連係は、Apple製品が器用にやってのけています。iOS 8/OS X Yosemiteでサポートされた「ハンドオフ」は、Macの地図アプリで検索した結果をiPhoneのロック画面(またはアプリスイッチャー)からスマートに引き継ぐことができます。AirDropという機能を使えば、Macに地図のURLを送信するとともに地図アプリを自動起動することも可能です。
パソコンとの連係においては出遅れ気味だったGoogle/Android陣営ですが、先日アップデートされたAndroid版Googleマップアプリを利用すれば、iPhone/Macの組みあわせとほぼ同じ処理が可能になります。
使い方はかんたん、Googleアカウントでログインした状態で(パソコンの)Googleマップで検索し、結果が表示されているカードの「携帯端末に送信」をクリックします。すると、位置情報を送信可能な端末のリストが表示されるので、対象とする端末をクリックすれば完了です。端末側ではプッシュ通知が表示されるので、それをタップすればパソコンと同じ位置の地図が表示されます。
ところでこの機能、iOS版Googleマップアプリでは6月上旬公開のバージョン4.7.0でサポートされています。どうしてAndroid版の公開のほうが遅れたか理由は不明ですが、Android版の機能をiOS版が追いかける形でアプリの開発が進められていないことはわかります。